現在、ゴミ袋というゴミをなくすために生分解性プラスティックでゴミ袋を作ることにチャレンジしていGlobal Activity Clubですが、同じでん粉を材料としたポリ乳酸という物質を使った生分解性プラスティックを用いてplaxという新素材繊維を開発したBioworks株式会社様に連絡をとり、ポリ乳酸の生成の仕方などについてアドバイスをいただいていました。
Bioworks様には企業としてメリットがあるわけではないのですが、環境保全を目指す生徒たちの思いに共感してくださり、先日から生徒たちのゴミ袋の原料と考えているホテイアオイから効果的にでん粉を取り出す実験も独自に行なってくださっていました。
そこで、その結果を伺うとともに、オンラインではなく直接お会いしてお話をさせていただくために、クラブの代表生徒とともに、京都の南にある関西の学研都市である精華町のけいはんなプラザのラボ棟内にある施設にお邪魔させていただきました。
改めて、生徒たちの思いをプレゼンさせていただくとともに、Bioworks様の業務内容やポリ乳酸を生分解性プラスティックにし、加工するための方法について構造式なども使いながら詳しく説明していただきました。
するとどうやら、残念ながら学校にある設備だけでは、袋状にまで持っていくのはなかなか難しいということが分かりました。
すると、何とBioworks様の方から作業を分担しながら実際にホテイアオイを原料とする生分解性プラスティックを袋状にまで試作してみませんかという非常にうれしい申し出が。
和歌山と精華町では少し距離もあるので、今後大変なことも多々あるとは思いますが、生徒たちにとっては自分たちの活動が大きく前進するチャンスをいただき、帰り道では皆大興奮でした。
しかし、自分たちもそうですが、社会としても環境を保全することは大切だとは思うものの、それのためにより多くのお金を負担できるかといわれると難しいところです。化石燃料を使ったプラスティックと比較すると生分解性プラスティックはコストがかかるため、どうしてもデザイン性という付加価値をつけないとまだまだビジネスとしては成立しにくいそうです。
そのため、ゴミ袋を作るというのも未来の地球環境のためには大切なことなのですが、ゴミ袋にはデザイン性は必要ないため、いくらただ廃棄されるホテイアオイを用いたとしても、現時点ではビジネスとしては成立しにくいということも分かりました。
しかし、今後の進展が非常に楽しみですので、またこちらで報告できるように頑張って取り組んでいきたいと思います。