カンボジア研修2日目②

2日目の午後の内容についてご報告します。

キリングフィールドから再びプノンペンの市街地にもどり、「Rice Ball Phnompenh」を経営する楠川歩様から お昼ご飯をいただきながらお話を伺いました。店名の通り、楠川様はカンボジアで「おにぎり」を販売していらっしゃる方なのですが、カンボジアの人の栄養に対する意識やビジネスに関することなど非常に興味深い話をしていただくとともに、生徒たちに贈ってくださった「これからは自分の芯となるものを作っていくと同時に、人の言葉は立場によって異なるので、自分のやりたいことに合う人を見つけていかないと、ただ作業するだけで終わってしまう」という言葉はとても心に残るものとなりました。



続いて夕方からは、日本の医療法人がカンボジアに作った「サンライズジャパンホスピタル」を訪問しました。今年度の参加メンバーの中には将来海外で助産師として働きたいという希望を持っている生徒、医療が行き届いていないへき地で医療活動を行いたいという生徒がおり、特にその生徒たちにとっては貴重な経験となったと思います。
最初に中山様から病院についての説明やカンボジアの人たちの医療に対する感覚やカンボジアの医療体制などを説明していただいた後に、助産師の石丸様にお話をしていただきました。日本で助産師として多くの経験を持つ石丸様は、自らの経験や知識をカンボジアの助産師育成のために活かしたいという思いもあって、現在カンボジアで働いていらっしゃるそうです。日曜日で病院が基本的にお休みだったことも幸いし、病院の中を色々と見学させていただきましたが、日本とそれほど変わらない設備に正直びっくりしました。
一般的に医療支援というと、紛争や災害の地域へというイメージがあるかもしれませんが、迷信や呪術などにとらわれ適切な医療が施されていない地域の医療水準の向上のために活動するということも非常に意義深いことだと感じました。
石丸様とともに働く若いカンボジア人の助産師の方に病院施設を案内していただいたのですが、誠実で高いホスピタリティーを持って対応していただきました。きっとこのような世代の方々が新しいカンボジアを担っていくのだろうと思います。