「わたしは言っておく。求めなさい。そうすれば、与えられる。探しなさい。そうすれば、見つかる。門をたたきなさい。そうすれば、開かれる。だれでも、求める者は受け、探す者は見つけ、門をたたく者には開かれる。あなたがたの中に、魚を欲しがる子供に、魚の代わりに蛇を与える父親がいるだろうか。また、卵を欲しがるのに、さそりを与える父親がいるだろうか。このように、あなたがたは悪い者でありながらも、自分の子供には良い物を与えることを知っている。まして天の父は求める者に聖霊を与えてくださる」
『新約聖書』「ルカによる福音書」11章9節~13節
夏休み明けというものは、働くようになってからも、学生の身であっても、沈んだ気持ちになることが多いと思います。休みの間は仕事や勉強のことを忘れて解放感に浸っていたのが、急に現実世界に引き戻されるわけですから、当然といえば当然です。次の長期休みは冬休みか、などと考えると、出口の見えないトンネルに入ってしまったかのような錯覚すら覚えるかもしれません。
しかし、イエス様はおっしゃっています。「(困難なこと、大変なことに直面しても)答えや解決方法を求めなさい」と。さらに、「求めれば、与えられる」と断言されているのです。つまり、我々が、困難なこと、大変なことに直面したとしても答えや解決方法を求め続ければ、必ず解決に至る、と説いておられるのです。
最後の部分に出てくる「聖霊」とは、宗教学者の中でも議論が分かれるものであり、簡単には一言では言い表せませんが、ここでは、「エネルギー」としましょう。すると、最後の部分は「天の父(神様)は解決方法を求める者にエネルギーを与えてくださる」、と読むことができます。
生きていく上で、困難なこと、苦しいことはたくさんあります。特に、現代社会に生きる我々は、今までの人類が経験したことがないくらいの、ストレス社会に生きています。しかし、聖書の言葉に思いを馳せ、少しでも楽な気持ちになっていただきたいと思います。