カンボジア研修4日目の報告

おはようございます。

研修最終日の朝を迎えました。
みんな元気にしています。

さて、5日目の報告です。
昨日報告した通りカンボジアのゴミ山で生活する人に定期的な収入をと考え、バナナペーパー工房を立ち上げ、情熱大陸にも取り上げられた山勢さんとともにゴミ山の見学を行った後、山勢さんのバナナペーパー工房を見学しました。バナナペーパーの作り方なども教えていただきましたが、やはり心に残ったのは山勢さんの活動にかける思いでした。

「まず、飛び込み、そこで失敗があっても修正していけばいい。完全を求めて何かをしようとしていたら何もできない」と自らの物を届ける支援によって、カンボジアの人たちが支援に頼りきるようになってしまったという苦い経験を基に話してくださった言葉は生徒たちに響いていたようです。

午後はシェムリアップの周辺にあるスラム街を訪問しました。スラムの子供たちに日本語を教えたりしている宮内さんから最初にレクチャーを受けた後、直接スラムの中へ。事前のイメージではもっと危険なのかと思っていましたが、住んでいる人は結構フレンドリーだし、家の中にはテレビなどの電化製品も。道ばたの人の中にはiPhoneを持っている人もいて、イメージとはかなり違いました。彼らはゴミを拾い売ることでかなりの収入を得ており、貧しいという訳ではないそうです。これも「スラム=貧しい」という我々の勝手な思い込みなのでしょう。ただし、仕事によって時間に縛られことが嫌なので、このような生活をしているそうです。なお、実はこれらの家は道路を不法占拠して建てたもの。シェムリアップも都市として拡大しており、スラムの土地も売れているそうです。いざ建築となるとこれらの家は不法占拠して建てているものですから壊されてしまうそうで、都市の拡大とともにスラムもまた少しずつ移動しているとのことでした。

その次は、日本でも有名なカンボジア版金太郎飴の販売を行うCandy Angkorへ向かい、このお店を経営する西さんのお話を伺いました。西さんはお店の経営の傍らチャイルドカードというものを作り、都市から離れた村の子供たちがそんなに重くない病気にかかっても治療を受けることができなくて亡くなってしまう現状を変えたいと金銭的な負担も含めて医療支援を行う活動です。
西さんはカンボジアが大好きで、行き来している間は金銭や物品としての支援しかできないと考え、現地に住んでこそできる活動をしたいと思い、現在に至ったそうです。
しかし、自分はカンボジアの人からみたら外人で活動させてもらっていると語る西さんにそのお人柄がよく表れているなぁと感じました。
最後に西さんから生徒たちに将来についての質問があったのですが、やはりこの旅で色々と感じたことがあったのか、感極まる生徒も。
色々な気付きや学びを提供できたのかなぁとこちらまで感極まってしまいました笑

この後は、カンボジアの民族舞踊を観賞しながらの夕食、ナイトマーケットでショッピング。

帰りはホテルまでトゥクトゥクに乗りたいと言い出し、私も初のトゥクトゥク体験。
生徒たちはカンボジア最後の夜を満喫しすぎです。