カンボジア研修旅行、事前研修を実施しました。

SGHの最終発表会が終わった12月11日の放課後、高校2年生のカンボジア研修に参加する生徒たちが引き続き事前研修を行いました。カンボジアの研修もあと12日と近づいてきています。

昨日は最初に近畿日本ツーリスト様から旅行直前の留意点について説明を受けた後、本学の経営母体である「ショファイユの幼きイエズス修道会」のカンボジアカンポート修道院での活動の内容を深めました。

現地では修道会の様々な施設を見学し、幼稚園児や小中学生対象に奉仕活動を行うだけではなく、女子中高生を対象に英語を用いてディスカッションをする予定です。特に今回は、まず現地の人たちとどのようにしてコミュニケーションをとるかという入り口の部分であるアイスブレイキングをどうするかということについて活発な意見交換が行われました。「たとえ言葉が通じなくても、ともに心を通わせ、貴重な時間にしたいという気持ちをどのようにして伝えるか」ということに対して、SGHの活動を通して身につけつつある「常に最善の解を模索する」という姿勢で、7名の研修に参加する生徒たちは真剣に考えていました。

特に感心したのは、自分たちの支援したいという思いを疑問視した意見が出たことです。現地の子供たちの置かれている立場や環境などを配慮する必要があるのではないかという思いは我々引率する側にも常に気になる要因でした。議論の結果、せっかくの貴重な研修なので、真摯な態度で現地の人たちの本音を聞いてみたいという思いがまさりましたが、ある種豊かで恵まれた生活を送っている我々がよかれと思ってやっていることは現地の人たちを戸惑わせてしまうことなのかもしれません。物事の持つ二面性、表と裏に思いを馳せることが自然にできるようになってきており、生徒たちにとって出発前から貴重な体験になっているなと感じることができました。

さて、あと12日。実際の所、現地に行ってみないと分からないことだらけですが、本日SGHの発表を終えたばかりにもかかわらず、生徒たちは精力的。きっと現地で予期せぬハプニングが起こっても、皆で協力しながらその時その時の「最善の解」を工夫しながら導いてくれる。そんな確信を得た濃密な2時間の事前研修でした。

月曜からは現地の子供たちがもっと学ぶことができるように、御家庭で眠っている未使用のペンを回収する活動を行う予定です。皆様どうぞご協力ください。