高校2年生SGHアソシエイト研究プログラム最終発表会をおこないました。

SGH委員の大村です。

今朝、午前4時半すぎに和歌山市内に暴風警報が発令されました。本校は6時の段階で警報が出ていれば自宅待機、8時までに解除されなければ休校となってしまいます。いつもなら「このまま警報が出てくれれば…」とほんの少しだけ(笑)思ってしまう高校2年生の教員も今日ばかりは「SGHの発表会どうなるの!?」と緊張が走りました。残る2学期の授業日数を考えると、もう延期する余裕はありません。なんとか8時までに解除されてほしいと祈り続けたところ、なんと奇跡的に7時50分に暴風警報が解除されました!あと10分のところで・・・。さすが、信愛!神様に守り導かれている学校です。

そんなこんなで、今日無事に高校2年生はSGHアソシエイト研究プログラム「女性の社会進出に関わる諸問題の研究」最終発表会を迎えることができました。
この研究プログラムの立ち上げからお力を貸してくださった一般社団法人女性と地域活性推進機構様、和歌山労働局様、そして、Skypeを使って兵庫県のOffice ICB様、そして東京のまだ今はそのお名前を秘密にしておきたいある企業様にも同時配信し、ポスターセッションの結果選ばれた8つの班が最終プレゼンテーションをおこないました。

10月のポスターセッションでは来賓の皆様から「ただの調べ学習になっているのでは?」というご指摘を受け、そこから本日まで今ある法律・制度を使いながら女子高校生だから考えられる柔軟な発想を取り入れて、各班練りに練った解決策を提案できていたと思います。ポスターセッションに参加してくださった来賓の皆様からも「ポスターセッションにくらべて相当ブラッシュアップされていて良かった!」、「これまでトップダウンで行われてきた女性の社会進出に関わる問題に、将来当事者となる女子高生が自ら学び、意見を述べる活動には非常に価値がある」など、大変うれしいご講評をいただきました。

現在の日本で女性が活躍するには依然として多くの問題が残されており、これから社会に出ようとする生徒たちの心を明るくするものではないかもしれません。しかし、この活動を通して困難や不条理に対し、強くしなやかに対応できる力を身につけるだけでなく、自ら社会の意識を変えようとする気概を持ってもらいたいというのが和歌山信愛のSGHアソシエイト教育プログラムです。
今回の最終発表会とそれまでの準備の様子を見ていると、生徒たちの「協働」と「主体性」が感じられる場面が多々あり、「答えのない課題に対し最善の解を模索する人材を育成する」というスーパーグローバルハイスクールが目指す姿を感じることができました。
これらの取り組みを通して、生徒たちが「人任せではなく、自分たちが動く」というマインドを有した次世代の女性リーダーへと成長してくれることを期待しています。
さて、週明けには高校1年生の活動の最終発表会が2日に分けて実施されます。今度は4つの地域課題に対する生徒たちなりの解決策を披露します。その結果は、またこのページで報告させていただきます。