高1探求基礎フィールドワーク報告(地域医療)

地域医療を担当する吉積です。

地域医療チームは、「和歌山の医師偏在の解消」について考えています。特に、和歌山市には医師が多い一方で、他市町村では人口あたりの医師数がかなり少なくなっている、という点に焦点をあて、議論を行っています。
8/3のフィールドワークでは、和歌山県立医科大学地域医療支援センターを見学させていただきました。お忙しい折ご面倒をおかけして申し訳ございませんでした。また、貴重な体験をさせていただいたことを心より感謝申し上げます。

では、いくつか画像をそえながら、フィールドワークの様子をお伝えしようと思います。

はじめに、和歌山県地域医療支援センターのセンター長、上野先生に講義をしていただきました。

講義の様子です。みな、熱心にお話の内容をメモしたり、スライドショーの図を書き写したりしていました。医療は身近な存在のはずなのに、聞いたこともなかった医療の現状に驚いている様子でした。

和歌山県の地域医療の中核である当センターは、実に高度な設備をそろえているそうです。その一つが次の写真です。

先ほどの講義の大部屋の映像がリアルタイムで別の部屋にうつっています。

逆から見るとこんな感じです。テレビ電話のように、音声と画像がお互いに共有できるわけですね。このシステムで、和歌山県立医科大学の高度な専門性を有したドクターが地域の患者を診察することができるようになっています。

おまちかね、ドクターヘリです。和歌山県全域を担当しており、緊急の患者さんがいれば通報から数分でヘリを飛ばせるように、常に準備を整えているとのことです。整備士さんの控室の壁には、ヘリが着陸できる場所の一覧が貼られていたことにはびっくりしました。

医療の現場の最前線を見学したことで、生徒たちは自分の住む市町村や和歌山県全体の医療に思いをはせていました。
「医師偏在の解消」という大きなテーマを前に戸惑いをみせていた生徒たちも、こういった貴重な体験をさせていただいたおかげで、自分たちにとっても身近で見過ごせない問題であることを再認識したようです。今後も、この経験をもとにポスターセッションに向けて、さらなるディスカッションを重ねていきます。