本校の科学部の高校2年生3名が和歌山大学教育学部4回生喜多海晟(きた かいせい)さんと喜多さんの指導教官の富田教授のご指導のもと、木星と土星の衛星の動きを分析しました。(衛星とは惑星の周りを周る天体のことです。例えば、地球の衛星は月です。)
最終的には、今回分析したデータを基にケプラーの第3法則を導く予定です。
偉大な物理学者ヨハネス・ケプラーとその師匠のティコ・ブラーエが数十年かけて観測し分析したことを数日で体験してしまおう、というすごい企画です。
(もっとも現代っ子には、ケプラーの時代にはなかったコンピュータがあります。しかもすでに結果を知っているので現代っ子はかなりケプラーより有利です)
まず、喜多さんが撮影された木星・土星およびそれらの衛星の写真をMakalii(マカリ)というソフトで分析し、位置を測定してその値をExcelに入力してグラフ化します。すると、軌道の小さな衛星は短い周期で、軌道の大きな衛星は大きな周期で運動することがわかりました。
今回はここまで。次回このデータを基にいよいよケプラーの第3法則を導きます!
特に地球から遠い土星の衛星の位置を画像から特定することは難しかったのですが、喜多さんと富田先生のご指導のおかげで、何とかデータを取ることができました。ご指導ありがとうございました。