カンボジア研修報告 2日目 ②

SANCHAを後にし、向かったのはカンボジアの負の遺産と言われる「キリングフィールド」。

今年度の事前研修では、カンボジアの歴史を担当した生徒が非常に熱心に調べ学習を行なってくれたため、生徒たちはこの背景をしっかりと理解した上でこの場所を訪れました。


子どもの頭を打ち付けて殺したというkilling treeや殺害の際の声が周囲に聞こえないように大音量を流したというMagic treeの前では、その重さに全員が沈黙してしまいました。しかし、その重さがまた彼女たちの心を育ててくれたように思います。

なお、この日はクリスマスイブ、南部の都市カンポットの近くにあるチョンケリー村では、シスターがクリスマスミサに一緒にあずかるために待っていました。しかし、プノンペン近郊の道はどこも渋滞。以前は空港から市街地までぐらいだったのですが、車の量も爆発的に増えているようです。これまでなら3時間ほどの道のりが何と5時間かかってしまうということになりました。次年度以降の予定の組み方が難しい…

そのため、クリスマスミサに間に合わず、シスターのお叱りを受けることに。
しかし、近隣のケップという町のサレジオ会が運営する職業専門校でクリスマスミサが行われるということで急いでそちらに、写真にもあるのですが、マリア様がイエス様の誕生を祝い、ヨゼフ様とともに自撮りするというイラストがあり、ちょっとビックリしましたが、日本語とクメール語という違いはあるものの、学校と同じ流れでミサが進行していることが何とか理解でき、非常に興味深く感じました。

その後は、カンポットに移動し、修道会関係の宿泊施設へ。
本日はクリスマスイブということで、家族とクリスマスを過ごせない生徒たちのためにと校長先生が日本からケーキやお菓子を持たせてくださり、皆でクリスマスパーティーを。
今年はろうそくとライターを用意してあげるチャンスがなかったのですが、おいしくケーキをいただきました。

なお、生徒たちの部屋にはクーラーとお湯のシャワーがついているのに、教員の私の部屋は水シャワー(そもそも30度超えなので、そんなに寒くはないのですが…)でクーラーなし(これはなかなかキツい)は昨年と変わらず。
過酷な環境で頑張っています。