息を止める話  淺野瑠一

早速ですが、皆さんは息を止められますか?
そりゃもちろん、永久に止めたら死んでしまいます。
もっと単純に、どれだけの時間、呼吸を我慢できますか?
30秒?1分?2分?
現在の世界記録はセルビア男性の11分54秒、static apneaという競技の記録です。
実はこの息を止める、という行動も色々と面白いのです。

(1)何度かすると慣れる
3分くらいの間隔をあけて、息を止めるチャレンジを3~5回試してみてください。時間が伸びませんでしたか?人間の身体は負荷のかかった環境に対して順応できる能力があり、それを体感できます。

(2)顔が濡れると変わる
陸上で息を止めるのと、水中で息を止めるのでは、後者が長くなります。人間には、顔が濡れると呼吸を抑えようとする生理的な反応が備わっており、顔面を水で少し濡らすだけでも発生します。とはいえ、プールやお風呂で試して意識喪失すると大変危険なので注意!

(3)二酸化炭素が原因
息が苦しい、と思ってもSpO2(血液中の酸素濃度)は精々96%前後、ほとんど下がっていません。上昇した二酸化炭素濃度を延髄近辺で感じることで息苦しく感じるのです。

なぜ長々とこんな話をするのかって?学習も一緒ですよ!(結局それ・・・)
(1)受験のための学習はしんどいです、が、続けるとある程度慣れます。
(2)環境を変えると学習効率・時間が伸びることは多々あります、変えましょう。
(3)学習で発生する疲労・ストレスが最大の敵です。解消手段を確保しましょう。

後記:
何も考えない(酸素消費量を下げる)と伸びる、のは挙げないのかって?学習につながらないので・・・カット。