iコースの学び   大村 寛之

私が担任している今年度の中学3年生から編成された「iコース」、通常のカリキュラムに探究型学習を導入しているクラスになりますが、4月からスタートし、まもなく3ヶ月が経とうとしています。
新しいコースということで、日々試行錯誤しながらの運営ですが、本日もちょっと特別な授業が実施されたので、その様子を百人一筆で報告させていただきます。

iコースでは、株式会社マイナビ様(「マイナビバイトで探そ〜♪」のCMが有名ですね)が作成した総合オンライン学習サイト「Locus」を使用しており、何と「協働開発校」に指定していただいています。そのご縁もあって、本日はマイナビ社員の方が来校し、特別講義を行っていただきました。

今回のテーマは、モノが手元に届くまでの過程である「サプライチェーン」。新型コロナウイルスについてまだまだ理解が進んでいなかったころ、トイレットペーパーやマスクが手に入りにくくなったり、現在はウクライナ危機によって、ロシアのレアメタル、ウクライナの小麦などが手に入りにくくなったりしていることでも注目されている何かとタイムリーな話題です。

まずは、タピオカミルクティーを例にしてサプライチェーンの説明をしていただいた後に、実際に身の回りの商品やサービスの中から1つを選び、グループでサプライチェーンを作成するというワークを行いました。

生徒たちは、CD・iphone・ライブ・宝塚歌劇団・アプリゲーム・映画を選び、あれこれと調べながらサプライチェーンを作成し、しっかりと発表まで行うことができました。

ちなみに、現在生徒たちは個人の探究テーマ設定に悩んでいるところです。「自らの興味・関心」と「社会の問題意識」との重なる部分で探究テーマを設定したいところなのですが、これがなかなか難しいようです。しかし、今日サプライチェーンを学んだことで、今までは知らなかったから興味がなかったけど、知ったことで興味へとつながる、自分の興味・関心のあることを狭い視野で見ていたけれど、実はその周りにも様々な繋がりがあるということに気づくことができたと思います。
また、一歩iコースの学びを進めることができた1日となりました。