先日の聖書朝礼の話を百人一筆にも書いておこうと思います。朝の聖書朗読で、私は、「ヨハネによる福音書6章 3~13節」を選びました。この箇所は、信愛生が持っている聖歌集の中で「5つのパン」という曲名で歌われている内容が載せられているところです。これは、一人の少年が5つのパンと2匹の魚を捧げ、それをイエス様が何倍にも増やして多くの人々が救われたという奇跡のお話です。しかし、奇跡の話ともう一つ大切なところは、少年が持っていたわずかなパンと魚を差し出したところです。大切なパンと魚をひとりじめするのではなく、少年がみんなに分けようとしたときにこの奇跡は行われました。私たちの周りには、色々な問題を抱えて苦しんでいる人がいます。その人たちと私たちが、聖書の話の中では魚とパンでしたが、それだけではなく、時間や力など色々なことを分かち合うことで、お互いに助け合えるのだと語りかけているのだと思います。マザーテレサのお話の中に「貧困をつくるのは神ではなく私たち人間です。私たちが分かち合わないからです。」という言葉があります。この聖書のお話とともにこのマザーの言葉も一緒に味わってみましょう。