朝焼けの話 藤原麻衣

今日の朝礼で、出勤して学校の窓を開けるとき、朝焼けのグラデーションが見える、という話があった。
朝焼けのグラデーションなど、久しく見ていない。どれだけ早い時間に眠っても、朝起きるのはつらい。いつもギリギリである。
朝焼けより、職員室の窓から見える夕焼けに馴染みがある。あのグラデーションも、美しい。
私が朝焼けを見るのは、そう、信愛の入試の朝。高校3年生の共通テストの朝。
受験生を出迎え、あるいは見送るために出勤したり和歌山大学へ行ったりする、あの朝。
今年の1月16日17日の朝は、共通テストの会場である和歌山大学にいた。あの日がつい昨日のように思われるのに、今年の共通テストもあと3ヶ月後に迫っている。

想像しよう。今、自分がしていることの意味を。何の意味があるのか。何の役に立つのか。何に繋がるのか。
自分で考えて、行動に移して、結果に残そう。
来年の1月15日16日に振り絞る力を、今、つけよう。