中間テスト1日目  中めぐみ

本日からいよいよ中間テストが始まりました。新しい学年・クラスになって初めてのテストということで、朝から学校中に少し緊張感が漂っています。
私が担任するクラスは昨年度から大きくクラスメンバーが代わり、初めての理系クラスでの定期テストということもあり、この2週間、クラス全体にピンっとした緊張感に包まれていました。授業後の10分の休憩時間でさえ、前の授業の先生に質問する列ができ、その他の子たちは自分の席で勉強に勤しみ、お昼休みもごはんを食べ終わったらそれぞれテキストを出して勉強し始めるので教室に入って声をかけるのが躊躇われるほど…彼女たちはいったいいつ息を抜いているのか!?と心配になるくらいでした。
非常によく頑張る彼女たちなので、私はただただこの5日間、何事もなく体調も万全に無事テストが終了することを祈るのみです。

仏教の言葉に「菊水月在手弄花香満衣」というものがあります。そのまま訳すると、「水面に映る月、その水を両手ですくうと、その手の中に月が写っている。」という意味ですが、色々な解釈の仕方があり、禅では、遠くにある月も、水を手に掬(すく)うという行為により、自分のてのひらの中の僅かな水面に映すことができる、花と戯れていれば、花の香りが自然と服に移ってゆく、つまり「努力により遠くの目標(月)も入手できる、自然とその妙を獲得できる」という風に読み取れるそうです。

宇宙開発に関わりたい、親族を亡くす苦しみを薬の力で無くしたい、好きな動物に関する研究を憧れの大学でしたい、などそれぞれ色々な思いや目標をもって努力をしている彼女たちの姿は本当に美しい。
やりたいことができるかどうか、なりたいものになれるかどうか、望んでいた夢が叶うかどうか、達成することができるか、今はまだ分からないことばかりかもしれませんが、努力をすればその目標に近づくことはできる、と信じて目の前のテスト勉強を頑張ってもらいたいなと思います。