節分が動きはじめた  須賀弘樹

今日は2月3日、つまり節分!ではありません!実は2021年の節分は2月2日でした。私もニュースで知り、どうしてそうなるのか気になったので調べてみました。

まずはじめに・・・

Q1. 節分とは? A. 立春の日の前日。

Q2. 立春とは? A. 二十四節季のうちの1つ。

Q3. 二十四節季とは? A. 地球が太陽の周りを公転している。その通り道を24等分し、その目印を二十四節季という。立春以外には、春分・夏至・秋分・冬至が有名。下の図参照。

 

 

 

 

 

Q4. 立春の日とは? A. “立春”という地点(立春点)を地球が通った時刻を含む日。

次の表は2006~2029年の立春点を通過した日時です。wikipediaに約100年分記載されていました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この表を見て2月2日が節分となる理由が何となくでもわかるでしょうか?

<注目して見て欲しい表のポイント>

・立春の時刻は毎年、約6時間ずつ遅れている。

・③は閏(うるう)年です。その翌年の④の年は、時刻が約6時間遅れるだけでなく、1日早くなっている。

・④の年の時刻だけを見ていくと、2009・2013・2017は日付の変わる0時を超えているが、2021・2025・2029は0時を超えていない。

 

<表からわかること>

・今年2021年(閏年の翌年)は日付が1日早くなる年で、時刻も0時を超えなかったため、立春の時刻が2/3になった。

・立春が2/3になるのと同時に、立春の前日である節分は2/2になった。

・この表の続き(特に④の時刻)を予想して考えてみると、今後も④の年(閏年の翌年)に節分が2/2になることが見えてきますね。また、2年連続2/2が節分になる場合もでてきます。

 

2/2の節分が124年ぶりということで、私たちにとって節分といえば2/3でしたが、この常識が変わるということですね。今はその実感が湧きにくいですが、後から振り返ったときに2021年が大きな分岐点となったことがわかるでしょう。

コロナで生活が大きく変化したように、当たり前のことが当たり前でなくなるということは多くの場面であるように思います。柔軟に対応できる力をつけていきたいものですね。

 

おまけ・・・ これがわかれば節分やカレンダーがもっとおもしろくなる!

Q5. 立春の時刻は毎年約6時間ずつ遅れていきます。どうして?

Q6. 立春の時刻が、閏年の次の年は1日早くなるのはなぜ?

Q7. 1年に6時間ずつずれていくと、季節と暦がずれるのでは?

Q8. 現在使われている暦とは?

Q9. 太陽暦とは?

Q10.  グレゴリオ暦とは?

興味が湧いたら考えたり調べたりしてみよう。答えが気になる人は須賀まで気軽にどうぞ。