国語科田川です。
いよいよ本格的に寒くなってきましたね。12月も半分が過ぎて2020年も残り2週間程です。そろそろ来年のカレンダーを買うという人もいるのではないでしょうか。
さて日本のカレンダーをよく見てみると、「大安」とか「仏滅」などの言葉が書かれていることがあります。詳しくは知りませんが「大安」は縁起がよくて、「仏滅」が悪いそうですね。婚姻届けや結婚式などのお祝い事などは「大安」を意識する人が多いそうで、面白い文化だなと思います。
実はキリスト教にも似たような文化があります。どのようなものかと言うと、一年365日の毎日が必ずなにかしらの聖人の祝日になっているといものです。そのような暦を「聖人歴」と呼ぶみたいです。以前からなんとなくそういう暦があることは知っていましたが、詳しくは知らなかったので先日、『聖人366日事典』(鹿島茂)という本を買いました。最近はこの本を読みながらキリスト教についての勉強を深めています。
なぜ暦の話をするかと言うと訳がありまして、実は一昨日12/14が自分の洗礼名の聖人の祝日だったからです。その人は「十字架のヨハネ」と言います。どんな人なのでしょうか。先ほどの本から少し引用してみます。
「十六世紀スペインが輩出した偉大な聖人のひとりで教会博士。カトリック神秘主義の代表者にしてスペイン古典文学の大詩人。詩人と歌手の守護聖人。アトリビュートは鵞ペン、鷲など。」(『聖人366日事典』p420より)
どうですか? 凄くかっこよくないですか???
アトリビュートというのは「西洋美術において伝説上・歴史上の人物または神話上の神と関連付けられた持ち物。 その物の持ち主を特定する役割を果たす。」だそうです。
今まで意識していませんでしたが、鵞ペンを使ってみようかな。とか、詩を本格的に書いてみようかな、歌手を目指そうかな、など想像が膨らんでわくわくしました。
昔の人は洗礼名を子供に付ける際、まず最初にその子の誕生日がどんな聖人の祝日に当たっているかを聖人カレンダーで調べたそうです。皆さんも、この機会に自分の誕生日について聖人カレンダーで調べてみるのはいかがですか? 占いみたいで面白いですよ。
もし『聖人366日事典』に興味ありましたら、「百人一筆を見ました」と伝えて頂けると、お渡ししますよ。
それではよいクリスマスを!!!