マスクとの闘い  西川誠則

 いよいよ、というか、とうとう梅雨に入りました。まだかまだかと心待ちにしていた通常授業も今週から再開されました。
例年なら、春に新学年を迎え、爽やかな空気の中、学校生活を送りつつ、梅雨の接近を肌で感じ、心も体も徐々に馴染ませていくところですが、今年はそういう訳にもいきませんでした。慌ただしくしている最中、突然梅雨の中に放り込まれたような感じがしています。
 そんな風に感じている私はかなりの暑がりです。寒い冬の暖房でも暑いと感じ、汗をにじませるほどです。授業が無事再開の運びとなり、コロナとの闘いにもいよいよ光が見え始めてきたことを実感していますが、依然として油断はできません。実際、本校でも万全の態勢を整えた上で再開を迎えました。もちろんこの蒸し暑さの中でも、マスクの着用は義務付けられています。その結果、新たな闘いが始まりました。マスクとの闘いです。極度の暑がりに、マスクです。もちろん常時着用、外すわけにはいきません。
 何か良い解決策はないものかと頭を悩ませていたところ、我が家に小瓶に入ったあるオイルが届きました。家族が購入してくれたものです。それは、ハッカ油でした。皆さんの中にも既に試された人もいるのではないでしょうか。私にとっては想像以上の爽快感でした。もとより鼻の通りがよくないので、一石二鳥です。ただし、用量、用法には注意が必要です。慣れるまでは、何度となくむせかえりました。涙目にもなりました。しかし、今では、快適とまではいきませんが、以前よりはずっと過ごしやすくなっています。マスクを着用したままでも、機嫌よくにこやかに授業ができているのも、このハッカ油のお陰です。そうです、マスクとの闘いに勝ったと言っても過言ではありません。
 マスクの着用義務、着用要請がいつまで続くか分かりません。以前の私のように苦闘している人は一度試してみられてはいかがしょうか。ただし、用量、用法にはくれぐれもご注意ください。