本日、8時46分に和歌山市に大雨警報が発令されました。
すでに新着情報でもお伝えしているとおり、終業式の予定を繰り上げて10時20分に下校となりました。
台風6号の接近にともなう大雨ですが、被害が出ないことをお祈りしております。
さて、大雨警報の基準に到達しているかどうかを測る気象庁の機器のことを、アメダスと言っています。このアメダスとは何のことを指すのでしょうか。
実際にNHKに寄せられた質問のなかには、「雨も降らないときにもアメダスと言うのはなぜか」「アメダスというのは、大阪弁で『雨だす(雨ですよ)』という意味か」といったものがあったようです。大阪弁で「雨が降っている」というのを「雨だす」というのはちょっと衝撃的です。私の実家も大阪の北の方ですが、「雨だす」とは言いません。今も使われているのでしょうか。
それはさておき、アメダスという言葉が最初は聞きなれない言葉であったために、みなさん言葉の意味を想像していろいろと考えておられたようです。
このアメダスですが、正式名称は「Automated Meteorological Data Acquisition System(地域気象観測システム。直訳すると、自動気象データ収集システム)」と言います。略称を考える際に、AMDASとなるべきところ、ちょっと遊び心を入れて憶えやすくしよう、ということで木村耕三さんという当時の観測部長の方がAMeDAS(アメダス)とされたそうです。アメダスの方が「雨」と結びつけやすくなり、憶えやすいですよね。
付け加えますと、アメダスとはいうものの、地域気象観測システムですから、雨(降水量)以外のデータも収集しています。気温、日照時間、風向・風速、積雪深です。よく最高気温が40度に到達した、というようなニュースがありますが、そのような気温は現在、百葉箱ではなくアメダスで測っているということですね。
せっかくの遊び心ですから、ユキダス(雪だす)やカゼダス(風だす)もあっても面白かったかもしれませんが、すべてを担当しているのがアメダスなのです。