本日は、本校(和歌山信愛中学校)の入学試験でした。A日程午前・A日程午後の試験が行われ、約150名以上の受験生の方々が試験に臨まれました。
また、今日、明日は大学入試センター試験の日でもあります。
受験生のみなさんには、日ごろの勉強の成果を遺憾なく発揮していただきたいと思います。
さて、思い起こせば二十数年前、私もセンター試験を受けておりました。しかも、平成五年、六年と立て続けに挑戦するという始末でした。何と、平成六年は、ハッピーマンデー制度がまだなかったこともあり、1月15日(土)のセンター試験1日目と成人の日が重なるという悪条件だったのです。きっと晴れ着姿の方々が大手を振って歩いているなかで、一浪中の私は肩を落として試験会場まで歩いていたのでしょうね。
そのような漫画的な状況のなかで、未だに鮮明に憶えているのが、国語の問題です。大問1の評論文が何と歌手の井上陽水さんに関する評論だったのです。くせがすごい、と言わざるを得ません。確か、半分くらいしか点がとれませんでした。また、大問2の小説の問題は、司馬遼太郎先生の『項羽と劉邦』でした。当時、高校生の3人に1人が読んでいた、といわれる作品です(高校生の時の漢文の先生談)。私は中国史が大好きな人間でしたので、2回読んでおりました。そうするとどうでしょう、選択肢が読める読める、これがひっかけだな、という出題者の意図の部分まで透けて見えるような状況でした。当然、満点でした。大問の1と2で、ものすごく極端な結果が出た、ということをとてもよく憶えています。
漫画界では三国志ブームがひとしきり終わり、『キングダム』に代表される春秋・戦国時代から楚漢戦争の時代までが最近はよく題材になっています。項羽や劉邦が主人公となった作品も、複数存在します。「背水の陣」や「四面楚歌」といった、魅力的な故事成語に富んだこの時代を、みなさんも漫画や小説等で味わってみてはいかがでしょうか。