日常のサイエンスに目を向けよう 岩下拓也

今年、中学理科・高校物理基礎・高校化学を担当している岩下です。

化学は目には見えない分子や原子といったものを取り扱うので、イメージが湧きにくく苦手科目とする人が多いのも事実です。(化学の教員としては悲しいですが笑)
しかし、日常で身の回りにある物や現象というのはほとんどが化学に関連することばかりです!!
例えば、鉄くぎを何日間も放置していたら、やがて鉄くぎが赤みがかってきますね?
その赤みがかったものの正体はさび=酸化鉄です!
この現象は、空気中に含まれている酸素と鉄がゆーっくりと長い時間をかけて、ちょっとずつくっついた(反応した)んです。
その結果、鉄が酸化鉄という全く違う物質に化学変化したんです!!

↑と、いきなり言われても理科があまり好きではない人には興味が無いかもしれません笑

しかし、私も小学生や中学生のときは、理科は一番苦手な教科でした。今から思い返すと、その当時は日常で見られる現象に対して興味・関心が全くありませんでした。その結果、理科を勉強するにあたって最も大事な「なぜそうなるのか?」という意識が無く、モチベーションも上がりませんでした。高校化学を勉強し始めてからようやくその意識が芽生え、ぐんぐん成績も上がっていきました。

日頃から様々なことに興味・関心を持っていると、物の見え方や考え方も変わってきます。それが原動力となって、また次のステップへと進んでいくことが出来ます。理科が苦手な人・嫌いな人はまずは日常生活で疑問に思うことがないか探してみましょう!きっと何か一つはあるはずです。まずはそこからです!