大学体験を終えて 片岡ちか

今日は高1・高2は大学体験でした。京都大学、大阪大学、同志社大学など15の大学にそれぞれ分かれて見学に行きました。

私は大阪大学の理学部に行って来ました。大阪大学のシンボルである銀杏の葉も綺麗に色づき、清澄なキャンパスの雰囲気にとても癒されました。

模擬授業では「構造生物学」についてお話していただきました。私が理解したところで紹介すると、「めっちゃ小さい単細胞生物であるバクテリアのお尻にはめっちゃ複雑な構造があって尻尾を回転させて動いている!」というお話でした。また研究室で、物質の分子構造を原子レベルで解析するNMRという機械(フェラーリ一台買えるぐらいの値段らしい…)や高分子物質(スライムのような物質)を使った実験を、とてもわかりやすい解説と一緒に見せていただきました。そして、キャンパスの外では本校の卒業生に偶然出会い、大学生活を満喫している姿も見ることができました。

一番印象に残ったのはご自分の研究について話されているときの先生方の「笑顔」です。情熱と愛を持って研究されている様子がよく伝わってきました。

「なぜ勉強しなければいけないのか」という問いを持ったことは誰しもあると思います。その問いに対する答えは人それぞれ、たくさんあると思いますが、私が今日見た先生方の笑顔にその答えの一つがある気がしました。自分が何のためにその行動をしているのか、またしなければならないのか、理屈では説明できなくても、未知のものに出会ったときのワクワクする気持ちや、疑問が解けた時の爽快感は何ものにもかえがたい、とても快いものです。そしてその出会いは自分の中に蓄積された知識や見識がないと気づくことができません。どこにワクワクがあるか分からない、だから色々なことを経験し、豊かな想像力を身につけ、いつか訪れる素晴らしい出会いのために備えておきたいと私自身強く思いました。

受験生のみなさんは特に日々プレッシャーと戦い、大変な日々だと思います。その経験は自分の中に確実に残り、きっと素敵な出会いへと導いてくれます。まだ見ぬ明日に向かってみんなで一緒に歩んでいきましょう!

最後に…今日の素敵な出会いをコーディネートしてくださった大阪大学の諸先生方、スタッフの皆様ありがとうございました。

追記:一緒に引率したY先生も大学生協で買った「抵抗」(ただの針金にしか見えない)と「LED」(これもただの針金にしか見えない)をキラキラの笑顔で見せてくれました。


追記:
上記の「Y」(吉田)です。
LEDについては、光の3原色のものはもっているのですが、阪大の生協には「ピンク」や「きいろ」があったので、思わず買ってしまいました。
抵抗もLEDも通販を使えばいつでも手に入ります。ただ、単価が安い分、高い送料を払うのが嫌で、目の前にあったら飛びついてしまいます。