大村 寛之

さて中間テストも終わり、本日から1学期の後半戦がスタートしました。
この期間には、高校2年生は修学旅行、他の学年も研修旅行などが企画されており、生徒たちのウキウキした気持ちが感じられる時期です。

しかし、私の担当する高校3年生は中間テストが終わったからといって、開放感にひたっている余裕などない…はずです。
高校3年生のフロアには、歴代の先輩が受け継がれてきたセンター試験までの残り日数を知らせる手作りカウンターがあるのですが、それは今日「234」という数字を伝えていました。
思うように勉強が進まなかったり、結果が出なくてイライラするかも知れませんが、まだまだ前半戦。
なお、高3生は遠足でUSJに行くことが本日発表されたと思います。まずは、その1日思いっきり楽しむために日々頑張りましょう!

さて、私事ですが、今回の中間テスト中に2日学校を休んでしまいました。
それは、父親が何とこの1年で3度目の心臓の手術を行ったためです。
詳しい病状はさておき、今回の手術は非常に難航し、朝9時からスタートし、終わったのは何と日付の変わった午前1時前。何と16時間近くにもおよぶ大手術になってしまいました。
本来の終了予定は夕方の5時で、それを1時間ほど回った頃、担当医から経過説明を受けたのですが、その時は正直最悪の結末も覚悟しました。
今もICUで心臓の働きをアシストする機械をつけられた状態で全く予断を許さない状態です。

今年度の学校全体の目標は「大切に」ですが、こういう状況になって改めて考えさせられます。
私は実家を離れて和歌山で働いていますが、どこかで「親は元気で当たり前」と思っていました。
2度目の手術が終わった時も「また元気になって当たり前」と。
でも、それがいかに根拠のない勝手な思い込みであったかと今つくづく思います。
いざ「大切に」しようと思った時には、遅いのだなあと。

皆さんも、熊本の地震などもあり、当たり前と思っているものがいかに脆いものの上に成り立っていたのかという現実を突き付けられたことだと思います。
「大切に」しなければならないと思うもの、思うことは、やはり「今」大切にしなければいけないということなんですね。
私自身の自戒も込めて…