補助輪    木村 宣史

こんにちは。今年度1回目の百人一筆を書かせていただきます。

1年生の担任となって約2週間が過ぎました。私のクラスの生徒たちは高校から信愛に来た子たちなので、ようやく日常のリズムが整ってきつつあり、先日の紀北研修を経て話の出来る友人も増えてきたようです。

これからどのように彼女たちが成長していくのか、楽しみでもあり心配でもあります。

そこでタイトルの「補助輪」の話になるのですが、これは生徒に対する自分の立ち位置を表す言葉として私が日頃意識しているものです。自立するために必要なものであるけれども、いつまでもあってはいけないものであり、また目立たないけれども支えとなっているものだと思います。

まだ彼女たちはこれから先の人生を自己決定していく上で指導してあげなければいけないことがたくさんあります。でもあくまで自己決定するための「支え」でなくてはいけません。自転車がいつか補助輪なしで軌道に乗って走っていくように、彼女たちの人生も補助輪をはずして自分の力で前に進んでいけるようにアドバイスをしていきたいと思います。

ちなみに私も自転車通勤ですが、たまの強風にあおられてよろけながらなんとか通勤しています。まるで自分の人生のよう(笑)