年末年始に 平井先生

新年あけましておめでとうございます。今日から3学期が始まりました。クラスの生徒は、来年大学受験を控えているので、しっかり勉学に励むことと、幸運を味方につけられるようにと話しました。日々の生活の些細なことから、運が簡単に変わってしまいます。この1年は本当に勝負の年です。運気が上がるように、精一杯頑張ってほしいものです。
さて、この年末年始にゆっくりと過ごせる時間があったので、たまっていたテレビ番組の録画を見ました。そのうちの1つがNHK教育テレビの「数学ミステリー白熱教室」という番組でした。数学の問題を幅広い分野から考えてみようとした内容でしたが、それに関わる様々な数学者の人間模様が興味深いものでした。
2次方程式の解の公式は授業で習いますが、「解の公式」は3次方程式、4次方程式まであり、3次方程式については「カルダノの公式」と呼ばれています。ですが、発見したのはイタリア人のデルフェロとタルタリアの2人と言われています。数学の定理や公式には、その発見した人の名前がつくことが多いのですが、なぜ?そこにはこの3人の数奇な関係が隠されています。
また、「解の公式」は5次方程式以上には存在しないことを、当時青年であったフランスの数学者ガロアが発見したのですが、このアイデアを遺書に書き残して、決闘で命を落とします。
数学に面白さを感じない生徒も多いと思いますが、定理や公式にはその発見に至る、そして、世に知らしめるまでの数奇なストーリーがあって面白いものが多くあります。結構、ドロドロとした愛憎ものも…。興味のある人は、ぜひ調べてみてはいかがでしょうか。