今日6限めに高1のSGH「探求基礎」ポスターセッションが体育館で行われました。先週高2生のポスターセッション見学のあと、放課後から積極的にグループで集まり、内容検討に取り組んでいる様子から、高2生のプレゼンからかなり具体的イメージをつかませてもらえたことがうかがえました。実際、今日の様子は…といいますと、発表内容をしっかり覚え、アイコンタクトを取りながらプレゼンが出来ているグループもあれば、原稿から目を離せず、なかなかオーディエンスに目を向けられない発表者も見受けられたのが、現状でした。お忙しい中、ご来場賜ったご来賓から、「もう少し具体的アイディアを…」などアドバイスを頂きました。
学年全体でクラスの垣根を取り払い、32のグループに分かれての活動です。今日の出来具合はさまざまでしたが、それぞれのクラスの事情も違う中で、放課後や昼休憩等うまく時間を作り、グループで集まって内容を詰めながら、練習している生徒の姿に、これもグローバルの精神につながる大事な姿勢だろうと感じました。
と申しますのも、SGHのGが示すグローバルという言葉は、今さまざまな場面で口にされますが、どうしても世界あるいは言語、特に英語のみに焦点があてられがちです。もちろんグローバルはもともと「世界的な、地球上の、国際的な」という意味の英語ですから、当然のことではあります。ただ、以前大学生にボランティアの指導をされている教授とお話しさせていただいたとき、「学生は海外へのボランティア活動というと積極的に参加するのだけれど、国内や地元のボランティアというと二の足を踏む。しかも、一番近い周囲の人々への優しい手が差し伸べられない。これでいいのだろうかと思います」というようなお話でした。
まずは自分の周囲の身近にある壁を取り払い、互いを認め合いながら意思疎通を図るという意味においても、このSGHの活動は生徒にとって意義深い経験だと感じています。
生徒たちはご来賓からのアドバイスも取り入れ、これからパワーポイントを駆使し、12月の最終発表まで、さらに内容をブラッシュアップしていきますが、その中で互いに協力し、切磋琢磨する中で、自分自身のブラッシュアップにもつなげてほしいと思っています。
さて、現在の生徒の様子をお知らせした後で、「昔(じゃく)」の部分を少し。
先週日曜日、信愛高校第23期卒業生のクラス会が行われ、私も出席しました。12年ぶりの再会というメンバーもあり、ランチを食べながら高校時代の思い出話に花を咲かせたあと、10名余りが新校舎の見学のため来校してくれました。
紀州材をふんだんに取り入れた体育館や教室、広い廊下、ステンドグラスの美しさに「わーすごい!こんな校舎で勉強したい!」などなど、休日で静かな校舎ににぎやかな声を響かせながら、学校めぐりをいたしました。
今日、SGHを行った現役生徒たちも何十年後かに、級友と母校見学を楽しめるよう、これからも長く歴史を刻み続けられる信愛であることを心から祈っています。