ノート 片岡ちか

ノート提出は授業で習ったことを確かな理解につなげていくために欠かせないものですが、先生と生徒をつなぐ大切なコミュニケーションツールでもあります。

高校一年生には週に一度、古文に自分で現代語訳をつける課題を出しています。文法的に古文を分析し、それから現代語訳をつけ、さらにその話の要約を書く(もしくは絵で表現するのも可)、というものです。高校一年生のような、古典初級の生徒にとっては2時間はかかるであろう、なかなか大変な課題です。

今日はそんな古文のノートにまつわるお話しをひとつ(ご本人には了承をいただいています)。

ある時、ノートを見ていると、ある一冊のノートに「冊子」がはさみこまれていました。

中を開くと、コマ割も整っており、画力もたいしたものです。さらに「能因法師」への言及もなかなかしっかりしたもので、古文への愛を感じ、とてもうれしくなりました。

新学期を迎え、まだ数回しか顔を合わせたことのない生徒でしたが、顔と名前をすぐにおぼえました。

(さらに二回目の提出の時にも力作が!!)

ノートを見れば、その人が見えてきます。またノートは自分と先生をつなぐ秘密のホットラインにもなります。普段の生活ではなかなかみんなに見せられないあなたの個性を、ノートの中でどんどん披露してみてはどうでしょうか。先生達も、見ていて楽しいノートは大歓迎です!