遠藤 克彦

今日はいよいよセンター試験。小雪のちらつく寒い天気の中、和歌山大学において今年も行われました。信愛の高3担当教員グループは今日と明日は高3生と共に和歌山大学に詰めることになります。実は学校では中学入試前期日程・中期日程という大イベントも同日に行われるのです。しかし、そちらは他の教員で死守しつつ、高3教員はとにかく高3生に寄り添うのだというこの姿勢が信愛のスタイルではないかと思います。(和大に残っている他の学校の教員は皆無でした。)

生徒たちは、各教科の試験の終了後、和大の広場で待っているわれわれ教員に一喜一憂する姿を見せてくれます。いろいろ思うことを抱えて、試験場から出てくるのでしょう。教員たちに思いをはき出すことでやっぱり安心するようなのですね。ああだ、こうだととりとめのない話をしています。しかし入室時間が近づき、戻るときになると「よっしゃ、先生いってくるわ」と毅然として戻っていきます。こういうときですね、こいつら成長したなぁと感じるのは。「先生、寒いのにありがとう。がんばってくるわ」なんていう生徒が多いことにも嬉しく思います。目先の試験のことで心の中がいっぱいになっているはずなのに。目の前の自分の試験だけでなくこちらのこともしっかり見えていて、なおかつその気遣いもできる。これこそ信愛生じゃないか。ちょっと胸が熱くなる瞬間でした。

受験生の皆さん、このセンター試験はこれから始まる大学受験のほんの序章にすぎません。これから3月までが長い長い戦いになります。われわれはいつも君達の側にいます。共により良き進路を得るために頑張りましょう。