丸田 五郎 先生

いま、虜になっている食べ物について少しお話します。

私は今、セブンイレブンのおかずコーナーのところにある「穂先メンマ」に夢中です。メンマとは、そう、ラーメンに入っている筍を調理したものですが、この「穂先メンマ」がうますぎるのです。

メンマってそんなにバクバク食べるもの?と思うかもしれないですが、とまらない、とめられない、とめようとしない僕がいるんです。ゴマ油の風味と、トウガラシのぴりっときいたアクセント、そしてなによりあの筍の絶妙な歯触りにもう虜・・・。昼食時から職員控室で食べていると「何のにおい???」「メンマって、おかず、なんですか?」と、とある先生から奇妙な顔をして尋ねられることもありました。でも、ぼくは、このメンマを否定することもなく、昼食時にメンマを食べることに恥ずることもなく説明をしました、本当においしいんだと。力説しました。でも、力説後「一口、食べてみます?」と誘って、食べてくれた先生はいませんでした。

でも、そんな僕もしだいに悔しくなってきた時期がありました。というのは、お小遣いを毎月もらっていますが、そのお小遣いの一部分はもう僕の手から離れている。つまり、メンマ代¥118×(個数)はセブンイレブンのもとに行くわけですから。せっかくもらったお小遣い、自分の意思で使い道を決めたいのに、「穂先メンマ」の虜状態のぼくにはそんな意志はもう働かなくなり、本能が「穂先メンマ」を求めているから。

で、こんなに好きなら毎日毎日食べてやろう、と思いました。「好きと嫌いは紙一重」と思う私は、あんまり好きなものも毎日食べてたら嫌になるだろうと、毎日食べました。「穂先メンマ」の呪縛から逃れるために。

そんなあるとき、忙しくて「穂先メンマ」を購入する時間がとれず結果食べれない日がありました。すると次の日から何もなかったように「穂先メンマ」を求めることはなくなりました。

「勝った!」そう過ごしたのもつかのま、セブンイレブンに久しぶりに足を運ぶとおかずコーナーの「穂先メンマ」をチェックする自分がいました。そして・・・、買いました。好きなら好きでいいや、そうして難しいことはもう考えず、今も「穂先メンマ」を食べてます。もうここまで来ると、ある意味「穂先メンマ」に食べられているといっても過言ではないでしょう。にしても、うまい・・・。

みなさん、一度、食べてみませんか?