丸田 五郎 先生

2歳の娘がいます。いま、なんでもやりたがる性格で、ものを書いている最中や料理中でも近づいてきて手を出してきます。そして手伝いたがる。みそ汁や煮物など、汁系の料理を運ぶ時も、運びたがる。いや、運びたがるというより、よそった物を勝手に取って運んでいくのです・・・。新築の我が家にとって、これはもうドキドキハラハラ・・・。こぼしたら・・・、マットについたら・・・、新しい畳に染みてしまったら・・・、娘が運んでいるそのわずかな時間に様々な不安要素がでて頭の中で「あーーーー!」となります。実際、叫びもします。でも、なんとかこぼさず「はいどうじょ(はいどうぞ)!」と料理を渡してくれたときの、どや顔。私が「ありがとう、上手に運べたね。」と声をかけたときの、ますますのどや顔。その得意げな顔をみて、思いました。

「褒めないといけないなあ」と。

子育ては今、大変でどなりたくなる時もよくあります。でも、その理由を突き詰めると案外【大人の事情】であることがよくあります。こんなことで子供の探究心や好奇心の芽を阻害するのは良くないことですよね。また、褒められたときの子供は喜びと自信に満ちた、非常に豊かな良い顔をします。このような年齢でも、褒めることは大事なんだなあとしみじみ思います。

私は教員として働いていますが、【大人の事情】で子供の可能性を摘まないように、そして少しでも良いところを伸ばせるように、褒めることを忘れないように生徒たちと携わっていきたいと思います。