山本 茂樹 先生

近畿地方は先週梅雨入りいたしました。と同時に少し気温が下がったようで、生徒諸君も体調を崩している者がいるようです。

さて、信愛生活でも最大のイベントの一つ、修学旅行がいよいよ今週から始まります。フランスA班は明後日の水曜日から、B班は木曜日から、北海道は金曜日から、というように、時間差で高校2年生は出発いたします。先週の金曜日には、旅の無事を祈ってミサが行われ、2年生の生徒は気持ちを引き締めているところです。

写真はフランス修学旅行の表紙です。生徒たちに配布したものは残念ながらモノクロ印刷なので、濃淡しか出ていないのですが、ご覧の通り、表紙のイラストはきれいなトリコロールになっています。フランス共和国のシンボルとして使われている、「マリアンヌ」のマークです。これは、誰といった特定の人物がモデルになっているわけではありません。フランスによくある一般的な女性の名前がつけられた、架空の人物なのです。共和政と王政、帝政と、体制が目まぐるしく変化したフランスだからこそ、必要とされた国民統合のためのシンボルだったのでしょう。

私は引率でフランスのA班と一緒に明後日出発いたします。生徒たちには、「マリアンヌ」の国で、女性として、一人の人間として、いろいろなことを学んできてもらいたいと思っています。