さまざまな春への想い… 1月29日、‘今日はまだ1月なのか…’全校が新校舎に移り「あけましておめでとうございます」と新年の挨拶を交わしたのが遠い昔のように感じますが、1月に比べ2月は「逃げる」3月は「去る」と年度の締めくくりとなる2か月はあっという間に過ぎる感がいつもあります。
1月と言えば成人式。今年成人式を迎えたのは2年前担任として送り出した卒業生たち。14日降りしきる雪の中を成人式に出席し「思い出に残る成人式となった」との卒業生の声が風の便りで聞こえてきました。成人式を迎えたみんな、おめでとう。
さて、大寒から立春までの最も寒いこの時期、学校では確実に春への足音が聞こえます
高3がセンターを終え、国公立2次出願・私立大受験へといよいよ巣立ちの助走。同時に中高受験で新たに信愛のファミリーを迎える準備の時期でもあり、さまざまなドラマが繰り広げられます。
在校生たちもまたそれぞれの日々。私が担任をさせて頂いている高1のクラスは昨年高校入試で同じ苦しい時期を過ごした生徒たち。後輩の受験生を迎える時期に「えっ!もう1年」と、必死で新しい生活でのハードルを越えているうちに時間が過ぎた…との実感をもらします。さまざまな想いを持って入学した生徒たちがそれぞれ与えられた世界に必死で向き合ってきた毎日。「時が経つのも、季節が過ぎるのも気づかないくらい必死だった」と思える時期は、きっと自分の殻を破る機会を与えてくれるだろうと信じ、応援する日々です
後輩の受験準備で来校される出身中学校の先生方の姿を目にしたとき、彼女たちに浮かぶ微笑みから「大切に育てていただいた」先生方の温かく優しい想いが感じられ、高校でもその想いをしっかり受け取り、育むことを改めて心に留めています。
自分の想いとは違うところに置かれたときも必死でまっすぐ向き合い、若さをぶつける生徒を見守りながら浮かんできたのが「置かれたところで咲きなさい」との言葉。ご存知の方も多いでしょう。昨年話題になったシスター渡辺和子先生による著書のタイトルでもあります。
今、いろんな想い・夢を抱きながら、春の到来を楽しみに寒いこの冬の戦いに耐えている皆さん。精一杯想いをぶつけ、またそれぞれが置かれた場所で花を咲かせてください。
「あなたらしく…」
このつぶやきを書かせていただきながら、自分自身が置かれた場所で咲くとともに、目立たないところで物静かに咲く花をも、見逃すことのない「心の眼」を磨くことに精進することを改めて肝に銘じながら、つぶやきを終えたいと思います。1年前、同じような想いで過ごしていた彼女たちが日直日誌に書いた高校受験生への応援メッセージを画像で紹介させていただきます。がんばれ受験生。がんばれ信愛生。