中学校での武道必修化に伴い、1・2年生は7、9月の5日間、信愛会館の畳敷きの大広間で「合氣道」の授業を行いました。和歌山県合氣道連盟理事長であり、合氣道竹豊館道場長の竹中日出雄師範はじめ硲石様、高木様、西様にご指導して頂きました。
授業内容は、合氣道の稽古はもとより、挨拶や礼儀作法、他者への心遣い・心配り、親孝行の大切さなど、生きて行く上での軸となるものでした。
例えば畳の縁は踏んではいけないとか、入り口の桟を踏むのは失礼にあたるなど。聞いたことがある生徒は再確認が出来、初めて聞いた生徒は勉強になり、大変有意義な体験となったと思います。指導者の皆様の迫力ある演武に圧倒され、身体の動きだけではなく、気持ちを傾けて技の習得に取り組もうとしている生徒も見受けられ、大変頼もしく感じました。
また私自身、竹中師範の一言、一つの動きに「覇気」を感じ、「勇気」を思い出し、「刺激」をたくさん受けた時間でした。
今回の合氣道の授業で「刺激を受ける」ことの大切さを思い出しました。数年前、その当時の自分に満足出来ず、もがいていた時期がありました。
先輩先生のアドバイスもあり、本を読み漁ったり、写真展に行ったり、落語の寄席を聞きに行ったりと、通常とは違う世界の分野に触れるようにしました。
また元気のある人や勢いのある人、ぶれない考え・思想を持っている人に積極的にお会いしてお話をさせて頂いたりしました。本校の森田校長とお会いさせて頂いたのもそんな時期でした。しばらくすると今までになかった成果が出たり、クラブの全国大会で賞状が貰えるようになったり良い成果が続きました。
人間思うようにいかない時は、「周りの人のせい」「環境のせい」などと出来ない理由を自分以外のものに向けがちです。しかし元気な人、結果を出している人は起こった出来事を受け入れ、常に広い視野で、前向きに行動を続けていました。今回の竹豊館の皆様との出会いを励みに、私も竹中先生のように「生き方の姿勢」を生徒に伝えていければと思います。