2月3日、兵庫県教育委員会、大阪大学、WHO神戸センター主催の「国際問題を考える日」のイベントに、本学の高校2年生6名、高校1年生3名が参加しました。
午前中は基調講演としてWHO神戸センター上級顧問官、野﨑慎仁郎様による「2050年の世界と日本~世界がうらやむ幸福社会」。その後は「2050年の世界と日本」をテーマに兵庫県の高校生の代表4名がパネリストとして登壇したパネルディスカッションが行われました。
2050年というのはSGHアソシエイトの活動でも紹介したことがありますが、一般的な予測では日本の人口は減少を続け、GDPは現在の世界第3位から8位に。また、少子高齢化の進行により、高齢者は人口の4割にも及ぶなどかなり悲観的なものになっています。
しかし、講演では、サザエさんの波平さんが50代であることを例にあげながら、現代の高齢者は非常に元気であることを踏まえ、他国よりも先駆けて高齢化社会を迎えたことを逆手にとって、高齢化を克服する一つのモデル国家となるべきだというお話をいただきました。
また、パネルディスカッションでは、同じ高校生が2050年を見据え、社会はどのように変化し、自らはどのように生きていきたいかなどについて堂々と発言しており、参加生徒たちは大きな刺激を受けたようです。
昼食後は、参加生徒によるポスターセッションが行われました。英語でポスターを作り、英語で発表、質問も英語で行うなどの学校もあり、圧倒される部分もありましたが、
【英語で表記されている葺合高校のポスター】
「国際問題を考える日」というテーマを踏まえ、本校からはカンボジアへの教育支援活動に取り組むGACのメンバーが参加していたため、自分たちの活動についてしっかり発表することができました。
しかし、このような機会でよく思うことですが、本学の生徒たちの他校の生徒の研究発表に対して敬意を払い、その探究活動がさらによくなるようにという視点を持って、質問したり、アドバイスシートがいっぱいになるほど記入しようとする姿勢には本当に感心させられます。
今回のイベントでは、きっとすばらしい才能を持っている高校生たちなのだろうとは思いますが、他者の研究発表の弱い所を指摘してやろうというような尖った言動が散見されたり、発表のアドバイスシートでもこれをもらった人はどう思うだろうかというような無関心なものがあったりして、少し残念に感じた場面もあったため、信愛生のこのような特性は言語や文化、宗教などを越えた本当の意味での「協働」につながる素質として改めて大切にすべきだと強く感じました。