1月6日・7日、岡山県の友愛の丘という施設で岡山学芸館高校、広島女学院の共催による平成29年度SGH等8校合同カンボジア合同研修会が行われたため、昨年に引き続き参加してきました。
各校によるカンボジア研修旅行の内容とそこから学んだことのプレゼン、北陸先端科学技術大学院大学の川西先生、元山先生による「多様性を考える」「グローバルリーダーシップについて考える」「20年後のカンボジアを考える」という3つのワークショップなど非常に濃密な1泊2日となりました。
昨年度初めてこの会に参加させていただいた時にも感じたことですが、すばらしい講師の先生方から貴重な学びを受けることができると同時に、カンボジアでの異文化体験という共通のテーマを軸に同じ年代でありながら高い意識を持った他校の生徒たちと直接交流することで大きな刺激を受ける時間となりました。予算的な事情もあり、本学からは2名の生徒しか参加することはできませんでしたが、それでも以下の参加生徒の感想を見ると、非常に価値ある体験を届けることができたように思います。
感想①
他校の生徒の方々と話し合い、意見を交わして、まわりの高校生の発言力に驚かされ、自分ももっと積極的に発信できるようにしなければという焦りを感じたと同時に意欲が沸きました。普段は他校の方々と交流する機会はないので、自分たちとは違う経験をして得られた異なる考え方を持つ高校生とのディスカッションは新鮮で、多くの刺激を受けました。はじめは不安もあったけど、いざ始まってみると2日では足りないと感じるほど濃厚な時間をすごすことができ、参加できて本当によかったです。
感想②
私はカンボジア研修に参加したことで、異文化を理解する力が身についたと思っていました。しかし、研修の講師の先生のお話の中で、まだまだ日本の常識や感覚で様々な物事を捉えていることに気づかされたように思います。今回の研修会を通して、また少し、自分自身の物の見方、考え方に広がりがでたような気がしました。信愛の先生方が私たちの将来を考え、SGHにチャレンジしてくださっているからこそ、今回のような貴重な機会を得ることができたのだと思います。学校に戻ったら、この体験を色んな人たちと共有したいと思っています。
研修会のワークショップの中でも「Competition(競争)」ではなく「collaboration(協働)」、「empathy(同情)」ではなく、「sympathy(感情移入)」などこれからの社会を生きて行くにあたっての大切な概念の説明もありましたが、本校の生徒たちはカトリック教育とSGHプログラムを通して、このような価値観がすでに身につきつつあるように思います。世間では「グローバル化した社会の中で、自国が経済競争に勝つために、自分自身の利益のために英語ではっきりと物が言えなければならない」などという薄っぺらなグローバル教育が広がっているような気もしますが、自分自身が名前も知らない大勢の人に支えられていることに感謝し、他者の幸せ(私たちが抱えている重大な課題の解決)のために自らの使命を見つけ、それに向かって邁進できるような真のグローバル人材に近づくために、これからも様々なアプローチをしていきたいと思います。