高校3年生の生徒が「第3回輝く女性のためのシンポジウム」に参加しました

昨日(9月16日)、高校3年生の生徒が、一般社団法人女性と地域活性推進機構(以後WAO)様主催の「第3回輝く女性のためのシンポジウム」に参加してきました。
基調講演として、デンマーク大使館上席政治経済担当官の寺田和弘さんが「福祉先進国であるデンマークの取り組みについて」、大阪府商工労働部の三枝泉さんが「女性の働く支援、大阪府の取り組みについて」というテーマでそれぞれお話を聞かせてくださいました。今回見学として高校2年生の生徒も講演を聴きに来ていたのですが、これからポスターセッション・最終発表会へと進む彼女たちにとって、案をブラッシュアップする際に参考になるようなお話をたくさん聴くことができました。

そのあと休憩を挟んで、本校のSGHアソシエイトの取り組みを紹介し、高3の生徒たちによる研究発表を行いました。本来、SGHアソシエイトの研究プログラムである「女性の社会進出に関わる諸問題の研究」は高校2年生の取り組みですが、昨年の高校2年生(現高校3年生)の最終発表会をWAO様が見に来てくださった時に、今回発表した班の研究テーマがWAO様の目にとまり、シンポジウムに招待していただくという形になりました。
生徒たちは発表前はとても緊張していましたが、いざ舞台にあがると堂々と話すことができ、客席からは拍手喝采でした。

その後、メディアでもご活躍の経済評論家勝間和代さんの講演を聴きました。「女性がいかに上手く人生設計をしていくか」というアドバイスがふんだんに盛り込まれていて、高校生の生徒たちにとってはまさにこれから必要になってくるスキルを、楽しく話してくださいました。

最後に、寺田和弘さんと三枝泉さんと勝間和代さんと株式会社ウィルド代表取締役の大越賢治さんと本校の生徒たちのパネルディスカッションがあり、本校の生徒からの質問に答えていただくというかたちで進められました。デンマークでの取り組みを日本にも取り入れるためにはどうすればいいか、デンマークの人々と日本人では税に対する意識が違うのはなぜか、日本が移民・難民を受け入れることに消極的なのはなぜか、など様々な質問をしましたが、みなさん本当にわかりやすく答えてくださいました。

また、今回のシンポジウムに参加した感想を述べる機会をいただき、班長の木下さんが「今はまだ高校生で社会に出ていないので、女性の社会進出に関わる問題についてあまり実感がないが、このシンポジウムを通して、社会の流れにただ流されるだけではなく、自分たちでより良い社会を作っていくために、考え、行動を起こすことが大切だと感じた。」と述べていました。

今回本当に貴重な機会をいただき、生徒にとっても教員にとっても、また学校にとっても良い経験となりました。高校3年生の生徒たちは今回勉強させていただいたことを社会で実践するべく、その第一歩としてこれから大学受験に向かっていきます。そして、この研究テーマは高校2年生へと引き継がれていきます。今回、縁あってご一緒させていただいた各界の知識人の方々にも、今後の本校の研究活動でお力を借りることができれば幸いです。

WAO様、このたびは本当にありがとうございました。