全国高校生マイプロジェクトアワード2015 和歌山信愛チームが全国第3位に!!

少し報告が遅れましたが、先日ギリギリで全国予選を通過したはずの和歌山信愛チームが、何と!「全国高校生マイプロジェクトアワード2015」(3/25~27東京で開催)で全国第3位に入り、表彰されました!!

以前の記事を読んでいらっしゃらない方のために、「マイプロジェクトアワード」について、少し説明を。
「マイプロジェクトアワード2015」とはカタリバという認定NPO法人が主催している企画で、地域や身の回りの気になることや課題をテーマにプロジェクトを立ち上げ、実際に行動に移した高校生の活動を評価しようというものです。

本学の生徒たちは、アサヒビール主催の「若武者育成塾」という環境保全について考える外部プロジェクトに参加したことをきっかけに、本学のSGHアソシエイトの活動の一環でもあるカンボジアの共同体を支援するという活動を組み合わせ、これから発展しようとする国々(特にカンボジア)に暮らしの豊かさと同時に環境の大切さを意識しながら発展してほしいという思いを伝えるという活動を行いました。

信愛チームの3名は、様々な方々の力をお借りしながら、世界農業遺産にも指定された和歌山の「梅システム」に込められた「永続可能な農業」の思想を用いて英語での動画を作って豊かさと環境保全の両立を呼びかけただけでなく、カンボジアの環境や気候に合った永続可能な農法を考え出すという活動について発表しました。

なお、今回、彼女たちの発表が高く評価されたのは、おそらく今後の展望があったからだと思います。彼女たちが今回「マイプロジェクトアワード」に参加したのは、自分たちの活動を評価してもらいたかったからではありませんでした。彼女たちは、自分たちの考えた永続可能な農法をカンボジアの人たちと協働しながら、現地で展開したいと考えており、そのために力を貸してくれそうな人との出会いを求めて「マイプロジェクトアワード」に参加していました。その壮大な夢、熱い思いに対する評価が今回の全国第3位という結果に繋がったのだろうと思います。

実際に彼女たちは、カンボジアの農業関係の方と繋がっていきそうな人と出会って帰ってきました。彼女たちにとって、今回の「マイプロジェクトアワード」はプロジェクトの終着点ではなく、通過点に過ぎないようです。高校3年生ですので、今後は受験に専念するそうですが、進学後はまたこの活動を続けていくそうです。

なお、和歌山にいるとなかなか分かりませんが、日本全体で見るとSGHの理念とも合致する「高校生の段階で変化のスピードが早いグローバルな社会が抱える課題に対して強い関心を持ち、その解決に向けて、実際に行動する」高校生は年々増えているようです。彼女たちも3日間のプログラムを通して、多くの高校生と交流し、高校生にも関わらず、高い意識を有し主体的に行動している他校生の姿に触れ、多くの刺激と危機感を受けて帰ってきました。

今後もSGHアソシエイト運営委員会が中心となって、生徒たちがこれからの社会に通用する力を身につけるため、また現在議論が続けられている高大接続改革に対応していくためにも、生徒たちの積極的な活動を支援したいと思っています。