SGHアソシエイトカンボジア研修旅行 報告その②

あけましておめでとうございます。

少し時間が経ってしまいましたが、カンボジア研修の報告その2です。

朝からきれいな青空に恵まれ、2日目を迎えました。

皆移動の疲れもなく、元気に朝食を食べた後、シェムリアップでの研修へと出発しました。
最初に向かったのはキリングフィールドです。プノンペンにあるキリングフィールドが有名だそうですが、実はカンボジア国内にはいくつものキリングフィールドがあり、そこにはポルポト政権下の内戦時代に殺された知識人たちの魂が安置されているそうです。私たちが訪れたキリングフィールドでも1000人以上の魂が眠っているとのこと。
急速に発展しているように感じられるカンボジアですが、内戦による虐殺の影響で現在社会を牽引する40歳台から50歳台にかけての人口比率が非常に少なく、ベトナムなどの他の東南アジアの国々と比較すると回復に時間がかかっているそうです。生徒たちも安置?されている積み上げられた頭蓋骨に衝撃を受けておりましたが、昨年40歳台に足を踏み入れた私にとってはなかなか複雑なものがありました。

次は、少し郊外に足を伸ばし、アキ・ラー氏の運営する地雷博物館を訪問しました。施設としては小さなものですが、中央にある撤去された地雷の数々に目を引きつけられます。地雷という兵器は、安価なだけではなく、残虐で半永久的に残存し、無差別に相手を攻撃していることから「悪魔の兵器」と呼ばれています。ガイドのナクリーさんのお話にもありましたが、地雷によって傷つけられた人の治療により国力を下げ、当事者以外の人々にも恐怖を与えるという底知れぬ悪意は、生徒たちの心にも影を落としていたように感じられました。

その後は、再びシェムリアップ市内に戻り、いよいよアンコールワットを訪問。観光がメインの旅行ではないとはいえ、ここだけは外せません。じっくり時間をかけてという訳にはいきませんが、精密なレリーフがなされた第1回廊、第2回廊、そして少し並びましたが、急激な階段を上って須弥山を模した第3回廊にも足を伸ばすなど世界遺産アンコールワットを凝縮して堪能しました。個人的には、将来もっと時間をかけてもう一度回ってみたい、他の遺跡にも行きたいと思うすばらしい体験でしたが、今回は観光ではないので…
なお、最後東門を出てバスに乗り込む際に小さな子供がアンコールワットを模したマグネットを売り込みに来たのですが、あまりの必死さに少し耳に残ってしまいました…きっと生徒たちも同じことを感じていたのではないかと思います。

裏側からではありますが、なかなかよい記念写真も。

では、アンコールワットに別れを告げ、プノンペンへと向かいます。