SGH委員の矢野です。
SGHアソシエイト国際貢献プログラムとして、多くの社会課題を抱えるカンボジアを訪問し、本学設立母体「ショファイユの幼きイエズス修道会」から派遣されているシスターの奉仕活動を手伝うとともに、現地学生との交流を実施する研修を約1か月半後に控えた11月4日の放課後、高校2年生参加者が、調べ学習の成果を共有する発表を行いました。
今回調べ学習を行なった内容は1 内戦・キリングフィールド2 地雷、地雷博物館 3 アンコールワットの3つです。
最初の発表者は、平和な日本に生まれた私たちには考えられない内戦や信じがたい虐殺が行われた経緯について真剣に語ってくれました。
次の発表者は、いまだに世界的に問題である地雷の特徴や被害について語り、カンボジアだけでなく世界に目を向ける必要のある内容だと考えさせられました。
最後はアンコールワットについてです。世界最大級の宗教建築物。地上65mまで石を積み上げる技法や巨大都市繁栄の理由が述べられました。最後に繁栄を支えるもう一つの理由に信仰や価値観を超えた平和がありました。王が、各勢力に向けて信仰や価値観の違いを超えてお互いを認め合おうと呼びかけた証だったと考えられている。と締めくくりました。「多様な価値観を認める心を育てる」というう本学が育成したいグローバルリーダーの資質に少し近づいた調べ学習内容であったことは、高く評価したいと思います。
毎日の小テストや課題、宿題をこなしながら、時間を見つけてしっかり調べ一生懸命取り組んでいる様子が伝わってきました。
発表の後は、12月25日から滞在する現地修道院でのプログラムに沿ってミサの参加、幼稚園児、小学生、英語を学ぶ女子中高校生とのワークショップのプログラムを作成しました。
カンボジアのことを少しでも知り、環境や歴史の違いはあれど、同じ時代を生きる子供たちが現地でどのような交流を行い、何を語り何を得てくるのかとても楽しみです。