高校一年生担当の平山です。
私からは4つのグループのうちの、地域防災について報告させていただきます。
和歌山は近い将来、南海地震が起きると言われています。海が近いこともあり、沿岸では津波で命を落としてしまう危険性なども心配されています。地域防災では、「災害になった場合にいかに逃げ切り、自分の命を守ることができるか」という事を主なテーマにし、各班に分かれて解決法を探っています。
今回のフィールドワークでは、田辺市防災まちづくり課の方々の協力を得て、田辺市での災害に対する取り組みについて学びました。
まずはじめに、田辺市の秋津野ガルテンにて和歌山大学の平田先生、バイクレスキューの早稲田さんに講義形式でお話をしていただきました。津波による被害の写真を見ると、その被害の大きさに生徒たちは戸惑いを感じているようでした。
それぞれメモを取る中で、「自助:共助:公助=7:3:0.17」という言葉が、みんなには印象強く残っているみたいです。これは、命を守るには自分で自分を守ることが、一番助かるのだという事を表しています。行政に頼らず、自分の命はまず自分で守らないといけないんだという事は、私自身も意識しないといけないことだと感じました。
昼食後は、橋谷避難広場、文里避難タワーの見学に行きました。橋谷避難広場へはみんなで歩いて向かいました。広場までは結構距離もあり、広場に上りきるころには、みんなもヘトヘト。広場はとても大きくて、景色もきれいでした。こんないい景色が見えるくらい高いところに上らないと、沿岸のそばであることもあり、津波の危険性から免れられないことにはみんなも納得のようでした。
見学後は、まちづくり課の方や、自主防災会の方々の田辺市での取り組みについてお話を伺いました。みんなが疑問に感じていることも聞かせていただき、理解が深まったのではないかと思います。
今回のフィールドワークで、みんなの地震や津波に対するイメージが少し具体的になったのではないかと思います。この経験を活かしてみんなのSGHでの活動がより良いものになることを期待しています。
最後になりましたが、お世話になった田辺市まちづくり課の方々はじめ和歌山大学の平田先生、田辺市の方々、お忙しい中、本当にありがとうございました。