SGH委員の大村です。7月7日テスト終了後に、普段はカンボジアで奉仕活動に従事している本学の経営母体「ショファイユの幼きイエズス修道会」のSr橋本進子先生が一時帰国されていたので、本学にお招きして、カンボジアでの活動についてお話をしていただく機会を設けることができました。
カンボジアがまだまだ恵まれていない国であるということはおぼろげながら知っている生徒たちも、実際に現地で奉仕活動に従事しているシスターの体験に即したお話は心に染みこんだようです。
ポルポト政権下での内戦の結果、国民の4分の1が犠牲になり、今なお再建への道を歩んでいるカンボジア、めざましい発展を遂げている大都市とは対照的にガスや電気などのインフラが整備されていない村の生活など、いかに自分たちが恵まれているかを痛感したことと思います。
また、Sr橋本は教育活動にも従事されているので、パワーポイントの中ではカンボジアの子供たちの様子がたくさん映し出されました。生徒たちは農作業を手伝う幼い子供、市場で働く子供たちの姿に衝撃を受けるとともに、修道会の運営する勉強会や図書館で、瞳を輝かせながら学んでいる子供たちの表情を目の当たりにして、自分たちの原点に改めて気付かされたようです。
「恵まれているからこそなくしてしまった何か」に気づくこと、それはSGHプログラムの副産物の一つだと思います。「主体性」「熱意」「感謝」…などなど多くのものがあると思いますが、この貴重なお話を胸にまた一つ生徒たちの心は成長したと思います。
さて、やはり「百聞は一見に如かず」という言葉にもあるように、伝聞は体験には及ばないと考え、ついに信愛でも初の海外研修旅行を実行に移そうと考えております。カンボジアにある修道会の施設に宿泊し、シスターの活動のお手伝いや同年代の子供たちとの交流など現地に根ざした体験を通して、カンボジアの抱える諸問題について学んできたいと考えています。本学のSGHプログラムの目玉ともなりそうなこの企画、詳細が決定次第、生徒の皆さんに連絡する予定です。