私は現在高校2年生を担当しています。SGHプログラムにおいて高校2年生は「女性の社会進出に関わる諸問題の研究」に取り組みます。これは現高校1年生が3学期に「探求発展Ⅰ」という授業で取り組む内容を、高校2年生が先行実施しているかたちになります。
その研究プログラムを実施するにあたり、連携先としてご協力いただいている「一般社団法人 女性と地域活性推進機構(以下WAO)」の代表理事の堀内智子様と、事務局の奥林裕子様が5月14日(木)に本校にお越し下さり、今後のプログラムの進め方について打ち合わせをおこないました。今後のスケジュールは、ライフ・キャリアプランシートの作成、WAO様による講演、女性の社会進出に関わる諸問題について考えるグループワーク、グループワークを通じて考えられた課題解決方法のポスターセッション、プレゼンテーションへと進んでいきます。
今は「女性のダイバーシティ(多様性)時代」と言われています。女性の生き方には無限とも思える選択肢があって、それは教員をしている私たちだけでは完全に把握することはできません。WAO様は本校の研究プログラムで課題としていることをすでに社会実践されており、また同じような勉強会をされているということもあり、本校の取り組みを本当に好意的に受けとめてくださり、こころよく連携を承諾してくださいました。生徒たちの取り組みが質の高いものになれば、さらに貴重な機会を提供してくれるとのことで、非常に楽しみにしています。
ところで、信愛生は本当によく勉強をします。その努力が能力の限界を超えて、大学入試では良い結果を残してくれます。しかし、そこまで努力をして志望校に入学し、大学でも積極的に活動し自らを磨き、厳しい就職活動を乗り越え、希望の職業にたどり着いたとしても、そのキャリアを続けることが困難となる問題が女性にはたくさんあるのが現実です。日々、将来の自分のために努力を続けている生徒のみんなを見ていると、そのことが本当に残念に思えてきます。だからこそ、そんな困難に負けない強さとそれを乗り越える術を身につけてほしいと思い、SGHアソシエイト運営委員会はこの研究プログラムを考えました。この研究プログラムでの経験が、皆さんの将来の様々な生き方につながっていくことを願って…