Glocal High School Meetings 2021に参加しました。

少し報告が遅れましたが、先週の土曜日、1月30日(土)に「地域との協働による高等学校教育改革推進事業(グローカル型)」の指定校による探究成果発表会である「Glocal High School Meetings 2021」が行われました。

 

この発表会は開催まで紆余曲折があり、当初は文部科学省の主催、東京で開催される予定だったのですが、やはり新型コロナウイルスの感染の不安があるということで年度早々に中止となっていました。
しかし、愛知県の星城高校さんが、生徒の学びを全国の指定校で共有するためにオンライン発表会を行いたいと声をあげてくださり、本学と昭和女子、九里学園という3校がその流れに加わり、星城高校が主催校、本学を含む3校が協力校、文部科学省の共催という形でこの発表会が開催されることとなりました。

前例のない発表会となりますので、オンラインという形式の中でいかに多くの高校の生徒たちと交流することのできる機会を提供できるかという目標のもとで会議を重ね、全国を4つのブロックで分け、中心となった4校が各ブロックの運営を行い、自校紹介、日本語部門、英語部門の3つの部門で全て所属校を入れ替えるというなかなか手間のかかる方法を用いて、多くの学校の生徒の声を聞くことができるスタイルを実現することができました。

しかし、そこで生じた最大の不安が、本学の生徒がそれぞれの部門を司会という形で運営できるのかということです。
当日は初開催ということもあり、多少の混乱もあった中、自校紹介と日本語部門は高校1年生が、英語部門は高校2年生が司会を担当し、ものすごい重圧を受けながらも無事に発表会を終えることができました。
特に高校2年生の司会生徒の使用言語は英語のみ、他校の生徒の英語力にも驚かされましたが、落ち着いて司会、運営をしてくれたと思います。

なお、日本語部門には高校1年生の6名1グループ、英語部門には高校2年生の1名も参加しました。事前に発表動画を提出し、審査を受け、当日は金賞の学校のみが発表する形式だったため、残念ながら本学の生徒たちは発表会の中では発表できませんでしたが、金賞校の発表を聞き、大きな刺激を受けたようです。

まだまだ和歌山では注目度が低いような気もしますが、2022年度から年次進行で実施される新学習指導要領においては、「知識・技能」「未知の状況にも対応できる思考力・判断力・表現力」「学びを人生や社会に生かそうとする学びに向かう力・人間性」の育成が重要視されています。
今回この発表会に参加した生徒たちは皆刺激を受け、「もっと英語が話せるようになりたい」「もっと探究学習を楽しみたい」という感想を残しており、この経験が主体的な学びへとつながることを確認することができました。

すでに星城高校さんからは来年も一緒にやりましょう!というお声がけをいただいています。次年度はさらに多くの生徒が参加できるような形にしたいと思っています。ぜひ、この刺激を受けたいという皆さんは、地域協働事業のプログラムに今まで以上に積極的に取り組んでみてください。

なお、最後に「Glocal High School Meetings 2021」の審査委員長であった立教大学の松本茂先生の講話動画へのリンクを添付しました。興味のある方はぜひご覧ください。

動画は下に↓

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