明日はいよいよ共通テストですね。高校3年生のみなさん、これまで積み重ねてきた自分の努力を信じて、全力で臨んでください。皆さんが持てる実力をすべて出し切れることを祈っています。
今日の高校2年生の化学の授業は、もちろん「明日は共通テストですね」という話題から始まりました。高校2年生にとって、共通テストまではあと約360日です。共通テストが8教科あると考えると、1教科あたりにかけられる日数は約45日。そんな話をしていると、教室のあちこちから「やばい」「時間がない」といった声が聞こえてきます。すると、「先生、受験勉強ってどれくらいしたらいいんですか?」という質問が出ました。これに対する私の答えは、「受験勉強だと思って頑張りすぎるのはよくありません」というものでした。
どういうことかというと、多くの生徒は受験勉強に本腰を入れ始めると、「今日は頑張って6時間勉強しよう!」と目標を立てて机に向かいます。一見よさそうに思えますが、これは少し危険です。なぜなら、次のような考え方に陥りやすいからです。
「今日は頑張って6時間勉強しよう!」
→「6時間も勉強できた。今日はよく頑張った!」
→「今日は頑張ったから、明日は少しだけでいいかな……」
これは、勉強が続かなくなる典型的な例です。人は、頑張り続けることがとても苦手な生き物です。脳はできるだけ楽をしようとするようにできています。つまり、受験勉強を「頑張ること(=自分にとってつらいこと)」と意識してしまうと、無意識のうちにそれを避ける方向へ思考が向いてしまうのです。
これはダイエットでも同じです。たとえば、数日間だけ無理な食事制限を頑張ると、「ここまで頑張ったんだから、今日くらいはいいかな」と気が緩みます。それを繰り返しているうちに、気づけば食事制限をしている日の方が少なくなっていた、という経験がある人もいるでしょう。
では、どうすればよいのでしょうか。答えは、受験勉強を「頑張るもの」にしないことです。勉強を、生活の中の当たり前のルーティーンとして組み込むのです。家に帰ったら勉強するのが当たり前。空き時間があれば勉強するのが当たり前。そうやって、勉強を特別なものではなく日常の一部にしていけば、無理なく続けることができます。
勉強しない日を作ってはいけません。マラソンと同じで、一度止まってしまうと、再び走り出すのはとても大変です。毎日歯を磨くように、毎日勉強する。それを残りの360日続けることができれば、周囲との差は確実に大きくなります。
受験勉強は「頑張らない」。ぜひ、試してみてください。