ゴミ袋もゴミなのです    大村

昨日の大谷先生もおっしゃっていましたが、11月に入り、大学入試の合否結果の発表が始まりました。同じ高校3年生の担任の私としても乱高下する心の処理に苦労する日々が続いています。

さて、そんな私にとってもう一つの大きな仕事がGlobal Activigty Club(GAC)の顧問になります。現在、GACでは「ゴミ袋というゴミを世界からなくす」という活動に取り組んでいます。この活動は世間からの評判もなかなか高く、まだ表彰伝達はされていませんが、風に立つライオン基金主催「全国高校生ボランティアアワード2025」でも表彰されました。また、現在も日本経済大学主催「全国高校生ビジネスプランコンテスト」のファイナリストの1組に選ばれ、昨日の放課後も本学のサポーターをしてくださる同大学の池田先生とオンラインミーティングを行うなど精力的に活動しています。

もちろん現在のGACの活動の中心は発表活動ではなく、カンボジアのゴミ山でビリビリに破かれ腐敗し、内分泌性かく乱物質が溶け出し、周辺住民に健康被害を与えているというビニール製のゴミ袋を、生分解性のゴミ袋を開発し、それと置き換えることです。ですので、そちらの活動も少しずつではありますが着実に進んでいます。

 ※カンボジア政府がゴミ山を公開することをよく思っていませんので、ぼかしをかけています。ゴミが山積みになると同時に、大量のビニール製ゴミ袋の破片が土に還ることもなく残されています

先日はBioworks株式会社のご協力のもと実験を行い、ある植物から生分解性プラスチックポリ乳酸のもととなるデンプンを取り出すことに成功しました!

※見にくいですが、白い線がデンプンの層になります。

※ヨウ素液で確認しましたが、下半分は濃い紫に変色していることが分かると思います。

回収率が低いため、同じ植物の中に含まれるセルロースもポリ乳酸の材料に使えないかを確認するなどまだまだゴミ袋完成への道のりは果てしないですが、着実に一歩ずつ前に進んでいます。

現在の中心メンバーである高校2年生が引退する5月までには、小さなゴミ袋のサンプルを完成させることを目標にしていますが、はてさてどうなることやら。
乞うご期待です。