朝晩過ごしやすい季節になりましたね。先日、ようやく「大阪万博」に行ってきました。人混みがあまり得意でないので、どうしようかと迷っていましたが…
入場してすぐ向かったのは大屋根リング。上りのエスカレータ―は長蛇の列で、それを避けて階段で上へ。色とりどりのパビリオンや特徴ある建物が一望でき、ここでしか見られない、とても印象的な景色を堪能。大屋根リングの上には地上と空をつなぐ森として多くの植物が植えられていて、秋の虫の声が響く癒しの空間をのんびり歩きました。万博の規模の大きさに驚くとともに、あと少しで終わるのか、と残念に思いました。
開幕前から注目していた「パソナ館」。今年の3月卒業した生徒達に、生物の授業で、iPS細胞を間近で見ることができる!という話をしました。この百人一筆を読んでくれている卒業生、覚えてるかな?
いよいよ念願のパビリオンに入場。直径約3センチ程のiPS心臓の拍動を間近に見て感動。そして、未来のカテーテル手術を体験し、髪の毛より細い極小ロボットが血管内を移動して治療する未来が来ることにも驚かされました。
夏休み前、担当している中学生が「iPS心臓、見たよ!」と目をキラキラさせて報告してくれたのも納得です。もっと早く行っておけば良かったなと後悔するほど楽しめた、一日限りの万博でした。
カテーテル治療の体験では、現在の医療現場で行われている高度で繊細な操作をゲーム感覚で体験できる工夫もあって、生徒達に医療や再生科学への興味を持たせる教材的な価値を強く感じました。その点でも、期間が延長され多くの若者に体験して欲しいなと感じました。
医療にもAIが急速に導入されていますが、その中心にあるのは人への「優しさ」です。技術を開発してきた人々と同じように、あなた達の「優しい、人を思う心」が未来を動かしていくはずです。楽しみにしていますね。