毎日楽しみにしていた朝ドラ「あんぱん」が昨日ついに最終回を迎えてしまい、寂しさでいっぱいの今日。前回に続きアンパンマンネタです。最終回は涙なしには見れませんでした…
朝ドラ「あんぱん」ではやなせたかしさんの漫画家としてだけではなく、作詞家としての才能の部分に多く触れられる場面が多くありました。作中では「アンパンマンのマーチ」の歌詞に関わるセリフなども多く登場しました。
アンパンマンにはたくさんの曲が出てきます。どの曲もとても可愛らしく愛らしい曲ばかりで、やなせたかしさんの人生哲学とキャラクターへの愛が詰まっています。私が小さいころ好きだったのは、「てんどんまんの歌」と「勇気りんりん」でしたが、最近子どもと一緒にアニメを見ているなかで改めて好きになった曲は「アンパンマン体操」です。皆さんも小さいころ、アンパンマンたちと一緒に踊っていたのではないでしょうか?
少し歌詞を引用します。
「もし自信をなくして くじけそうになったら いいことだけ いいことだけ 思い出せ」
「だいじなもの忘れて べそかきそになったら 好きな人と 好きな人と 手をつなごう」
「楽しいこといっぱい でもさびしくなったら 愛すること 愛すること 捨てないで」
「そうさ鳥も花も遊ぶ みんな君が好きさ 涙なんかふいて 大空飛び出そう」
「アンパンマンは君さ 元気を出して アンパンマンは君さ 力のかぎり
ほらキラめくよ 君はやさしいヒーローさ」
昨日の日経新聞の「春秋」というコラムでも、「あんぱん」が題材となっていました。
「いま日本が生んだ漫画やアニメ、キャラクターが米国を含め世界で人気だ。アンパンマンやキティのファンも多い。強さや派手さを売り物にし、時に好戦的な米国発のエンタメやキャラクターを苦手とする人々がコアな愛好家だという。敗戦国・日本だからこそ芽生えたカルチャー。その出発点の精神を大事にしたい。」
幼いころ、私もアンパンマンのアニメを見て曲を聞いて育ちました。大人になって改めて聞いているとその歌詞のやさしさに改めて感動します。戦後80年を迎え、戦争が少しずつ過去のものになりつつある今でも、自然と私たちの中に大事なメッセージを伝え続けてくれるアンパンマン。多くの日本人が子どもの頃、最初にハマるヒーローがこのようにやさしさに溢れたものであるということに、敬意と感謝の念を感じずにはいられません。
もし同じく「あんぱん」ロスになっている人がいたら、アニメアンパンマンの1700回放送記念「ポエムさんとベンチさん」というお話をぜひ見てみてください。やなせたかしさんをモチーフにした作詞家のキャラクター・ポエムさんが「アンパンマン体操」の歌詞を書き上げるお話で、余韻に浸るのにおすすめです!