4月の百人一筆で、なぜ子どもはアンパンマンが好きなのか?という話を書きました。
今回もまたまた、アンパンマンネタです。
相変わらずアンパンマン大好きな2歳の息子と朝ドラ「あんぱん」を楽しみにしている私。最近一緒にアンパンマンを見ていて疑問に思うことがあります。
それはなぜ「めいけんチーズ」は喋れず、ジャムおじさんたちに飼われている設定なのか!?ということです。
アンパンマンにはめちゃくちゃ沢山のキャラクターが出てきます。
そしてその中には、アンパン、食パン、カレーパンなどのパンたちはもちろん天丼や長ネギなどの食べ物、うさぎやカバなどの動物たちなど様々なキャラクターが擬人化され、登場人物として出てきます。同じ動物のウサ子ちゃんやかばおくんは喋って人のように立ち振る舞うのに、何故犬のチーズは喋れず飼い犬扱いなのか…!?
これはチーズだけではありません。ほかにもチーズの恋のライバル・カマンベールくんやチーズのガールフレンドのレアチーズちゃんが登場しますが、レアチーズちゃんに至ってはなんと、うさぎのウサ子ちゃんに飼われています。何で犬のキャラクターは他の動物キャラクターたちと同列ではないのか…?というのが私の疑問です。
犬をペットとして飼う文化が広く普及したのは明治時代に入ってきた西洋文化の影響といわれています。ただ、うさぎもペットとして飼われることが多いにもかかわらず、どうしてレアチーズちゃんはウサ子ちゃんに飼われているのか…?
そこで日本史教員として結びつけてしまうのが、江戸時代に出された「生類憐みの令」。5代将軍徳川綱吉が犬をはじめとする動物を保護するように出した法令です。「戌年」生まれだった綱吉が特に犬の保護に力を入れ、江戸中に犬の保護施設が作られました。
明治時代よりも古く、江戸時代から日本人の中にはやはり「犬は特に保護すべき対象」ということがこうした法令をきっかけに深く根付いているのでしょうか…
そう思うと法律とは、ただの決まり事、ではなく人の意識や考え方に大きく影響を与える重要なものなんだなぁと改めて実感したりしています。(チーズと生類憐みの令の因果関係はただの私の想像で、真偽は不明です)
チーズ推しの息子とアンパンマンを見ながら、こんなことを考えている今日この頃でした。