万博に行きましたか?

みなさんこんにちは。
吉田です。

みなさんはもう大阪・関西万博に行かれましたか?
私は、行きました!
ので、その所感を書いておきたいと思います。

率直に言って、行く前と行った後で見方が変わりました!!!
行く前は、万博といえば数十年前の「月の石」に代表されるように最先端の科学技術を披露する場、と思っていました。
確かにそういう一面もありますので、全否定はしませんし、実際 iPS細胞でできた心筋シートが動く様子を見て感動しました。
でも、行ってみると必ずしもそういう場ではないと感じました。

まず、万博を他の施設、特に近隣にあるUSJと比較するのはまったく間違っています。第二のUSJを期待して万博に行くと、まったく違います。ミャクミャクとマリオを一緒にしないでください。では、経験した上での感想ですが、万博は何に例えられるかといえば、ズバリ「世界旅行」体験です。

万博にはいろんなことを言う人がいて、批判の代表例は、何を食べても高い、というものです。
たしかに北欧館で食事をして、1人あたり2500円(以下、2500円/人 と表記します)くらいしました。市中のレストランと比較すると確かに高いです。
でもね。
一例を挙げると、私は7年前にノルウェー(北欧の国です)に旅行に行きましたが、現地でのある日の昼食は5000円/人 して驚いたことがあります。
昼食ですよ。
5000円もする??ってびっくりしたんです。
それも高級レストランではなく、和歌山でいう黒潮市場のような海鮮食材を買ってその場で調理してくれるタイプの屋外の施設です。黒潮市場で5000円/人 も払いませんよね。しかも当時は今のような超円安+物価高ではないときだったので、今その場所に行くともっと払うと思います。
で、それと比べて万博の北欧館での2500円/人 です。2500円/人 だけを取り出して日本の市中の値段と比べると確かに高いのですが、それは情報の一面の切り取りと言わざるを得ません。実際に北欧に行って同じものを食べると、その倍は取られるというのが事実です。北欧は素晴らしいですし、一度は実際に行くことをおすすめします。でも、それってハードルが高いですね。それと比べて万博で「北欧を疑似体験」するのはコスト的にも1/100 程度なので、コスパ最高です!

行ってみた感想は、万博は「小さな地球」です。我々が世界に行く代わりに、世界が大阪に集まって、ぎゅっと凝縮されているのが万博です。実際に北欧やフランスやイタリアや米国や…に行くには相当の交通費と時差に伴う体力の消費が待っています。でも万博なら和歌山・大阪近辺に住んでいる我々にとっては交通費数千円程度で行くことができます。もちろん、万博で体験する「世界旅行」は本物ではありません。疑似体験です。とはいえ、各パビリオンの従業員は現地から赴いてきた方々がおられる場合も多いので、その場合、人は「本物」です。現地の音楽や踊りを鑑賞することができます。しかも(実際に行くことに比べれば)破格の安さですし、日帰りで行くことができます。つまり、高いか安いかは何と比べるか、ですねl

そう思って万博を見ると、こんなチャンスはないのです。USJやTDR(ディズニー)と違って万博は今年しか体験できない「小さな地球」です。実際の地球は、赤道をたどったとして1周するのに約40,000kmあります。万博会場は大屋根リングを1周するのに数kmです。1/10,000 のレベルですね。「1周するのに時間がかかりすぎる」と批判する人もいるのですが、何と比較するかで見方はまったく変わります。

万博に行きたくなりましたか?
経験者として僭越ながら一つだけアドバイスをしておくなら、やはりいろんな場面で並ばされます(これも客が少なければ、人気がなくて失敗だ、客が多ければ混雑しすぎだと非難する人がいます。文句を言う人は、どう転んでも文句を言います。そんなのは、ほっときましょう)。なので、折りたたみの小さなイス(ダイソーなどで手に入ります)はあったほうがいいです。ずっと立ちっぱなしになるので、体力が温存できますよ。

ぜひ、テストが終わったら実際に足を運んで体験してみてください。来年行く、という選択肢はありません。あなたの人生が変わるかも知れませんよ。