今日は私が体育館朝礼で話す当番だったのですが、そのときに話したネタの続きです。
「前に立っている」と言われたときの「前」は空間的に前方なのに、「1日前」と言われたときの「前」は時間的には後方にある、という話をしました。すると自分のクラスの生徒から、「頭がこんがらがった!」とか「何か現代文の授業みたいやったで~」などなどの感想をいただきました(笑)
実は「前」よりもさらに「先」というこんがらがる言葉があるのです。
「100メートル先」とか言うときは空間的に前の方を指すのに、「先の総理大臣」とか「先日」とか言うときには時間的に後方を指します。さらに、「1年先」と言うと、時間的には前方を指す言葉にもなるという…
- 「一週間先」…一週間後
- 「先週」…一週間前
同じ「先」を使っているのに、①は未来を指しており、②は過去を指しています。普段、何とも思わずに使っているのに、ちょっと考えてみると日本語とは何とややこしい言語でしょうか!
こういう、普段何気なくそこにあるのに、よく考えると何だか不思議なこと、というのは言葉に限らずいろいろとあるんだと思います。そういうことに気づくと、また毎日が楽しくなるのではないでしょうか。
普段何気なく使ってるけど、これって何か変じゃない?という言葉があれば、ぜひ私にも教えて下さいね。