はじめまして。
本年度より和歌山信愛高等学校で勤務しております、辻 朋夏と申します。主に高校生物を担当します。
4月に新社会人として社会へ出てから3週目に突入したのですが、いまだに朝起きるのが辛く、4年ぶりの電車通いには慣れないことが多いです。それでも毎日楽しく働けているのは、先生方、生徒の皆さんの支えがあってこそと日々感じております。
話は変わりますが、私は約1ヶ月前までどこにでもいる理系大学生でした。大学でどんなことをやっていたのか簡単にお話しさせて頂こうと思います。大学3年生の後期になると研究室に配属されるのですが、私の研究室は教授が3人、実験室が約10室、人数はなんと約60人!卒業論文作成に向けて先輩と二人三脚で頑張るという研究室でした。ただ毎日実験するというわけではなく、それぞれ仕事が割り振られます。中でも、水槽掃除が一番印象に残っています。水槽内を掃除すると魚が攻撃してくるので大変なこともありましたが、疲れた時はぼーっと水槽を眺めて息抜きしていたのが今となってはいい思い出です。さて、やっと本題に入ります。私の研究は、微細藻類を使って二酸化炭素を回収しよう、という内容でした。微細藻類はワカメや昆布と同じ藻類で、中でも肉眼では識別できないもののことを言います。その微細藻類を使って日々実験していたのですが、大学4年の1年間を振り返ってみるとうまく行ったことのほうが少なく、細胞を育てることの難しさ、厳しさを身をもって感じました。何度も何度も失敗し、やり直した経験が今の根気強さにつながっていると思います。
昼休みや寝る間を惜しんで、実験室で黙々と一人で実験をしていたのとは打って変わって、毎日たくさんの生徒が積極的に話しかけてくれ、徐々に関係を築き始められているのかなと思っております。まだまだ始まったばかりなので気を抜かず、生徒のみんなと関わり合いながら教員としての新たな自分を成長させていきたいです。
今後ともよろしくお願いいたします。